...手に草をつかみてうしろ向きになりて少しずつ下り行く...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...少しずつ離れだした...
海野十三 「火星兵団」
...少しずつ動きはじめました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...田舎の刺青師ゆえ、薔薇の花など手がけたことがない様で、薔薇の大輪、取るに足らぬ猿のお面そっくりで、一時は私も、部屋を薄暗くして寝て、大へんつまらなく思いましたが、仕合せのことには、私よほどの工夫をしなければ、わが背中見ること能(あた)わず、四季を通じて半袖(はんそで)のシャツを着るように心がけましたので、少しずつ忘れて、来年は三高文丙へ受験いたします...
太宰治 「虚構の春」
...信仰、――少しずつ、そいつがわかって来るのだ...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...ここへ来てから新吉の勝手元は少しずつ豊かになって来た...
徳田秋声 「新世帯」
...少しずつ論文を書き続けながら...
豊島与志雄 「道連」
...そのまえから少しずつ描いていただいていたんです」「そのまえって...
夏目漱石 「三四郎」
...少しずつ休んだら好かろうと云うような注意もしてくれた...
夏目漱石 「門」
...少しずつ少しずつは動いて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがて隣の細君の姿が現れると「いずれ煮(た)いて食べる時には少しずつお頒けしますよ」と妻は晴れ晴れと云うのであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...それからモット上等の飲料を拵えるには玉子の黄身四つへ砂糖を大匙三杯混ぜて一合の牛乳を少しずつ注いで行ってそれを湯煎(ゆせん)にして暫(しばら)く掻廻(かきまわ)すとドロドロしたカスターソースが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...普通の人は三度の食事だけれども胃病の人は少しずつ幾度(いくたび)にも食べるといいから五度(たび)の食事にしてある...
村井弦斎 「食道楽」
...それは少しずつ、そっと、我々のうちにその権力の根を植えつける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...両端(りょうはし)が少しずつ上下(じょうげ)にうごき...
柳田国男 「母の手毬歌」
...少しずつ集めて置いたものである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それを断わっておくぞ」少しずつ道を戻りながら...
山本周五郎 「風流太平記」
...源吉は、尚も少しずつ、スピードを落しながら、ヘッドライトのひらひらと落ちるレールを睨(にら)んだ...
蘭郁二郎 「鉄路」
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