...少しずつ暗くなり出したのに気がついた...
芥川龍之介 「道祖問答」
...少しずつピントが外れて来るので判る...
海野十三 「空中墳墓」
...私は少しずつこの仕事をすすめて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...少しずつノオトに書きしるしていっているのであるが...
太宰治 「もの思う葦」
...ロゼチの細君や妹にも少しずつ似ていたような気がするのである...
寺田寅彦 「柿の種」
...残りの部分ではみんな少しずつちがっているわけである...
寺田寅彦 「学位について」
...ぼろぼろに切られた袴の中で、脚が、少しずつ、動いて、少しずつ近づいて来ていた...
直木三十五 「南国太平記」
...少しずつ拭いてやると...
中里介山 「大菩薩峠」
...今でも少しずつは晩酌をやるせいか...
夏目漱石 「門」
...綱は少しずつ繰り延べられた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...少しずつ噴き出している煙は風のためにちぎれちぎれになっていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...それのあげた埃(ほこり)が少しずつ消えて行くのを見ると...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...少しずつ或ところへ出たとき初めて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...段々に少しずつ字も書いて行くのがいいのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう次の春になれば出家を実現させてよいわけであるとその用意を少しずつ始めようとされるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私たちは乏しい財布の中から少しずつ品物を加えていった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...甘味なども少しずつこの方面から加わってきたのだが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...自然にそれもまた少しずつずれ違って廻った...
横光利一 「旅愁」
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