...少々食ふに困つたつて...
伊藤野枝 「惑ひ」
...相良十吉少々気が変なようですね」「なにか手に持っていたか」「近頃になく持ちものが多いようでしたよ...
海野十三 「空中墳墓」
...しかし、仕立卸(したておろ)しの合(あい)トンビを初め、服装が仲々(なかなか)立派なので、少々片輪者でも、宿の者は鄭重(ていちょう)に取扱った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...こんどは少々不安になった...
大杉栄 「日本脱出記」
...畑仕事を少々やつてみたが...
種田山頭火 「其中日記」
...少々無謀のようではありましたが...
豊島与志雄 「肉体」
...私もあのドサクサまぎれに店の金を少々持逃げ致しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがの弁信もここでは少々勘違いを演じたと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...少々お伺いいたしとうございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...ベッジパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥(くたびれ)るから開口一番ちょっと休まなければやり切れないくらいのものだ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...精神修養の結果を存分に老人の服装に応用して少々驚いた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中を開けて見ると、粉煙草が少々、薩摩(さつま)や國府(こくぶ)でもあることか、これは刻(きざみ)の荒い、色の黒い、少し馬糞(まぐそ)臭い地煙草ではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この素顔が知られすぎていて少々まずいのだ...
久生十蘭 「魔都」
...少々食料品を買出しに...
堀辰雄 「七つの手紙」
...私も少々ながら心細さに襲はれて...
牧野信一 「馬上の春」
...三田は何を云ひ出されるのか少々不氣味に思つて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...言葉付きこそ少々生温(なまぬる)くなっているけれども...
夢野久作 「一足お先に」
...『源吾は、なかなか帰らんの』『あれも、近頃は、だいぶ浮大尽のおつきあいをしているらしいで、少々、骨が柔かになったかも知れぬ』『退屈だ』安兵衛は、横になって、『ここ一月、旅にばかり、せかせかと送っていたので、稀(たま)に、凝(じっ)としておるのは辛い気がする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??