...少々ものさびしいとはいえ気持ちのよいところに建っていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...少々うるさいが勝手にしゃべらせておけば他人に害は加えない...
石川欣一 「可愛い山」
...土曜と日曜は少々時間の相違あり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...梓(あずさ)川の右岸に沿い、数丁登って河童橋(かっぱばし)を渡り、坦道(たんどう)を一里ばかり行くと、徳合(とくごう)の小屋、左に折れ川を越えて、少々下れば、穂高仙人、嘉門次の住居、方(ほう)二間(けん)余、屋根・四壁等皆板張り、この辺の山小屋としてはかなりの作(つく)り、檐端に近き小畠の大根は、立派に出来ている、東は宮川池に注ぐ一条の清流...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...少々実世間の教訓をあたえてやったわけだ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...自分が不能者になったのかと思って少々心配し出して...
大杉栄 「獄中記」
...警部と僕はこの犯人どもと少々話をせねばなりませんが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...僕自身でも実は少々意外だったのだ...
豊島与志雄 「故郷」
...四五町しか距っていない家だったので、猫が旧家に逃げ戻りはしないかと、飼えば愛情が出て、少々心配した...
豊島与志雄 「猫」
...少々道を曲げて石部(いしべ)の宿(しゅく)なんざあどうだね...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつも少々毒気(どくけ)を抜かれた形で一同が神妙にきいていると...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...少々ばつは悪かったようなものの昨夜(ゆうべ)の心配は紅炉上(こうろじょう)の雪と消えて...
夏目漱石 「琴のそら音」
...「これは少々振い過ぎてる」と迷亭は寒月に渡す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...主人も少々不審に思った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それから、今、京都の大学に行っとる長男、鹿児島の七高に居る二男坊――考えて来りゃサ、少々、腹が立つことがあったところで、うかつなことは出来ん...
火野葦平 「花と龍」
...「あんたは愛を見た――違ふかな?――そして先のことを豫想して、あの人は結婚すると思ひ、あの人の花嫁は幸福だと思つたのだらう?」「ふん、少々違ひますよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...こちらの頭が少々変テコ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...『源吾は、なかなか帰らんの』『あれも、近頃は、だいぶ浮大尽のおつきあいをしているらしいで、少々、骨が柔かになったかも知れぬ』『退屈だ』安兵衛は、横になって、『ここ一月、旅にばかり、せかせかと送っていたので、稀(たま)に、凝(じっ)としておるのは辛い気がする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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