...老人は一人の若い男が小鳥の巣をさがしあててゐるのを見つけました...
薄田泣菫 「山雀」
...今年は家のまはりには一つも小鳥の巣らしいものが見えない...
相馬御風 「孤座」
...私は庭のどこかに小鳥の巣を見つけると...
相馬御風 「孤座」
...小鳥の巣みたいですもの...
豊島与志雄 「朝やけ」
...風のためというよりもむしろ小鳥の巣から来るらしい静かな五月の揺らぎをしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...石燈籠夜あけになるまで灯がとぼる小鳥の巣チン チクバン チク茅萱(ちがや)の根小鳥がはこんで巣を作るチン チクバン チク小鳥の巣小鳥の子鳥(ピヨツピヨ)がすんでゐるお供のすきな犬おるすゐ するならワンワン ほえな...
野口雨情 「未刊童謡」
...気まぐれ小鳥いつ来て見ても小鳥はゐない河原の藪の小鳥の巣小鳥はどこへ行つたやら...
野口雨情 「未刊童謡」
...小鳥の巣の卵を覗いてゐる...
長谷川時雨 「こんな二人」
...ときどきひよつくり小鳥の巣のことを思ひ出して...
堀辰雄 「巣立ち」
...例の小鳥の巣のあるコッテエヂの方へ...
堀辰雄 「巣立ち」
...我々が見たいと思っている小鳥の巣とはちがう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...小鳥の巣(押韻小曲五十九章)小序...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...×高い木末(こずゑ)に葉が落ちてあらはに見える、小鳥の巣...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...飛び去りて鳥の影無し、小鳥の巣、霜の置くのみ、小鳥の巣、日の照(てら)すのみ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...小鳥の巣、今は既に空ろなり、ここにて孵(かへ)しし雛と共にその親鳥の飛び去れるは何処(いづこ)ぞ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...小鳥の巣、幸ひあれよ、その飛び去れる小鳥らに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...小鳥の巣(押韻小曲)蔭にわたしを立てながら...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...小鳥の巣や鷺(さぎ)のねぐらを奪って...
吉川英治 「新書太閤記」
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