...小野寺十内(おのでらじゅうない)...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...東京島田三郎宅にて――正造」終りの方をうんうんと呻るような息遣いで書き終えると畳の上にたまった巻紙をはね返し、大出善平君、野口春蔵君、亀井朋治君、松本英一君、糸井藤次郎君、岩崎佐十君、小野寺君、山崎次郎君、青木君、谷野君、木村君と並べて宛名を書きつらねた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...小野寺十内の和歌は初めて知りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...釜石町長小野寺有一氏は...
武者金吉 「地震なまず」
...小野寺町長の話とは少し違う...
武者金吉 「地震なまず」
...小野寺十内のやうに...
吉川英治 「折々の記」
...水調子夜船話(みずぢょうしよぶねばなし)寺町裏『なに? 武林唯七が、そう聞いて、吉良の隠密とやらを、後から又追いかけて行ったのか……馬鹿なっ……』若い者二人を次の間に措いて、小野寺十内は、灯りのない狭い部屋で羽織を着ていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『…………』じっと、狭い肩身を竦(すく)め合ったまま、潮田又之丞、小野寺幸右衛門、武林唯七の三名は、顔も得上(えあ)げずに、暗い川面(かわも)を見つめていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小野寺のせがれも二心はござるまい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『各』『お』葉柳の暗い蔭――小野寺十内の姿が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...仙北十庵とは小野寺十内の変名である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...みやこ鳥いざこと問わん武士(もののふ)の恥ある世とは知るや知らずや『遊ばしたの! それがしも』と小野寺十内も又...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小野寺十内の二老人がそれを援(たす)けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この折の光景を――小野寺十内老人が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...吉田忠左衛門と小野寺十内が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二たいがいな藩の留守役というものは、交際上、派手(はで)で門戸を張って、家族の生活までが、都風に化されていたが、小野寺家は、京の町中にありながら、殆ど、郷土(いなか)の風をそのまま、一儒者(じゅしゃ)の住居ぐらいな小門と籬(まがき)の中に、ただ清潔と簡素を誇って暮していた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...酒の折に」小野寺十内(おのでらじゅうない)は...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...ことに、内蔵助、小野寺十内など、長文で細字に、半日も、筆をねぶって、煙草の所望も出ないのである...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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