...實に此巨人の永遠なる一小部分であつたのだ...
石川啄木 「葬列」
...眼ではたゞ海の極く小部分が見えるだけで...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...当時は法王その一小部分を占有し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...案内を受けて参観した人は極めて小部分に限られて...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...また永久示談に欺かれたものも地域にすれば未だ小部分である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ブルーワー・ストリートで囲まれた聖ジェイムズ・スクエアのサブディストリクトの小部分である...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...わづかに一小部分の相通ふ匂ひだけでも...
太宰治 「右大臣実朝」
...その小部分を撮(つま)みとって大王の一方の手へ乗せた...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...政府の体裁のごときはその一小部分に過ぎざるなりと...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...極めて殘缺した小部分の本であると云ふことが分るのみならず...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...日本でもその戦争の一小部分を引き受けた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...わたしが知っている彼女の一小部分を――それとて...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...この微小部分一個の付加や除去の後では等しくはないであろうと考える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...とは云へ「歓楽」の作者が綴つたこの陋巷は風葉のそれのやう全篇の背景ではなくてほんのその作中の一小部分に過ぎず...
正岡容 「根津遊草」
...一小部分とは何ぞ...
正岡子規 「俳句の初歩」
...娘そのものはむしろ魅力の一小部分にすぎず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いやその程度はまだ小部分の一事変でしかない...
吉川英治 「三国志」
...現実の人口を支えるためにはその極めて小部分が耕作される必要があるに過ぎぬか...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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