...小腰(こごし)をかがめました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...番頭は小腰を屈(かゞ)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...何ともない顔をして小腰をかがめ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...家臣は離屋の縁側に近づくと小腰を屈めるようにした...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...小腰(こごし)に櫓を押した...
田山花袋 「田舎教師」
...軽く小腰をかがめながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...小腰をかがめて近寄ると「殿」と...
直木三十五 「南国太平記」
...すれ違った時に先方の合羽(かっぱ)が、「モシ、失礼でございますが、神尾の殿様ではいらっしゃいませんか」「なに、そちは誰じゃ」そこで神尾が踏みとどまると、旅の者は傍へよってきて、小腰をかがめ、「百蔵でございます」「がんりきか」神尾主膳が苦々(にがにが)しげに立っていると、がんりきはなれなれしく、「これはよいところでお目にかかりました、実は、殿様がこちらにおいでなさることを承って参りましたのですが、ともかく、大平山へ参詣致しましてから、改めてお伺い致そうとこう考えていたところなんでございます、ここでお目にかかったのは何より...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆様はどうぞ御随意にお引取り下さるように」花房一郎は慇懃に小腰を屈めます...
野村胡堂 「踊る美人像」
...小腰を屈(かが)めて二人は穴の中へ入りました...
野村胡堂 「古城の真昼」
...尋常に小腰を屈めるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのまま物優しく小腰を屈めると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其儘物優しく小腰を屈めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「へエ――」ガラツ八は恐る/\小腰を屈めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁寧に小腰を屈めたのは三十そこ/\の青黒い顏をした一寸良い男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御苦労様でございます」小腰を屈(かが)めて行き過ぎようとするのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中には腰にさしたり肩に担つて小腰を屈めて...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...ていねいに小腰をかがめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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