...以前の若い男が小腰を屈めて障子を明けた...
石川啄木 「病院の窓」
...小使は小腰を屈(かが)めて...
泉鏡花 「婦系図」
...一寸小腰をかゞめた...
薄田泣菫 「茶話」
...小腰を屈めながら卓子(テーブル)の上に重ねられた編み籠を二つに分けて並べ出した...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...他の一人は入り来たりて小腰を屈(かが)めたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...慇懃(いんぎん)に小腰を屈めたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其儘物優しく小腰を屈めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...支配人の吉三郎は大阪へ行つて居ります」甥の金次は小腰を屈めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御苦勞樣でございます」小腰を屈めて行き過ぎようとするのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭をさげて小腰をかがめ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...いんぎんに小腰を曲めた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...小腰を屈(ひく)めて「ちょいとお湯へ」と云ッてから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...小腰(こごし)をかがめて何べんか往来した紅衣(こうい)の神が...
柳田国男 「海上の道」
...横合いから出て来て小腰を屈(かが)めた...
夢野久作 「斬られたさに」
...小腰を浮かせ片手を上げて笑った...
横光利一 「旅愁」
...鄭重(ていちょう)に小腰をかがめる...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのとき小腰をかがめていた...
吉川英治 「私本太平記」
...滞在と聞くや小腰をかがめて向って左手の渓に面した方の新しい建築へ連れて行った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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