...そういう小義の中にある見事さばかりが眼に付いて...
中島敦 「弟子」
...正に小義憤を断じ去って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...自我の小慾と小義です...
吉川英治 「三国志」
...思うに、愚夫玄徳の考えは、事ごとに、大義と小義とを、混同しているところから起るものらしい...
吉川英治 「三国志」
...末節の小義にとらわれず...
吉川英治 「三国志」
...小義を知って大義に晦(くら)いものと申さねばならん...
吉川英治 「三国志」
...小義に逸(はや)る君かなと...
吉川英治 「三国志」
...友を売るなどという小義にこだわらず...
吉川英治 「私本太平記」
...小義に惑(まど)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...小義と大義とがござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...大義のため小義をすてよとのおすすめに屈し...
吉川英治 「新書太閤記」
...長政さえ、小義をすてて、信長の大義を解してくれたらよかったと、信長からはいえるのであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...とする小義や私情を乗り超えた信念が...
吉川英治 「新書太閤記」
...あなた様の情愛は、小義であります...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ほかの盗児にない一種の洒落気(しゃれけ)や小義理の固いところがあると聞いていたのを思い合せて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大義と小義というのはこんな事にもいえるんだと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...武勇はそれを仕果すために小義をころす大愛のつるぎなのだ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いろいろと、迷ったり悩んだり致しましたが、大義と小義だと、考えつきましたので、源氏方のほうへ、走りこむ隙を窺(うかが)っておりましたところ、ご危難を見かけたので、われにも非ず、前の主人景親様を、あのような目に遭わせて、お供に従(つ)いて来たわけでございます...
吉川英治 「源頼朝」
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