...これを街の氈(かも)の小縁(さゝへり)とす...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...舟と舟の小縁(こべり)がくっつくようになって...
田中貢太郎 「荷花公主」
...妹はそれにも何も云はないでずん/\と見附の小縁をあがつた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...平兵衛の舟へはその二つの頭が近づいて来て舳の小縁(こべり)へその手がかかった...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...左側に小さな小縁(こえん)が見えてそこに六畳ぐらいの室(へや)があった...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...「今お茶を持ってあがります」女は小縁を伝って引返して往った...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...左側に小さな小縁が見えて其処に六畳ぐらゐの室があつた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...」女は小縁を伝うて引ツ返して行つた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...土間の小縁で着物を着かえているおじさんと顔を見あわせて笑った...
壺井栄 「大根の葉」
...小縁を這いあがると上の間をかけぬけて...
壺井栄 「大根の葉」
...他の道者も顏が眞蒼になつて小縁へしがみついた儘反吐をついて居る...
長塚節 「鉛筆日抄」
...喜三郎ことし十五の小性とて娘お蝶がませぶりをさげすみしたる樣もなく家代代の重寶をそつと小縁に運ぶ哉...
萩原朔太郎 「煤掃」
...小縁にさす蝶の影にも気をとられず...
吉川英治 「江戸三国志」
...御安心くださいまし」後ろの小縁にひかえていた性善坊が...
吉川英治 「親鸞」
...ふと天蓋(てんがい)の小縁(こべり)をあげて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...舟の小縁(こべり)に縋(すが)りながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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