...民家の裏に牛神社といふ小祠あり...
大町桂月 「金華山」
...小高き處に、小祠あり、數株の松あり、茶店あり...
大町桂月 「春の郊外」
...岩石の中央に一小祠あり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...そして道ばたにマドンナを祭るらしい小祠(しょうし)はなんとなく地蔵様や馬頭観世音のような...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...祠後にまた一小祠あり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...其社殿さへわづかに形(かた)ばかりの小祠になつてゐた...
永井荷風 「里の今昔」
...その社殿さえわずかに形(かた)ばかりの小祠になっていた...
永井荷風 「里の今昔」
...わたくしはふと路傍の朽廃(きゅうはい)した小祠(しょうし)の前に一片の断碑を見た...
永井荷風 「放水路」
...かくしてようやく花咲武尊の頂上小祠のほとりにたどりついて...
中村清太郎 「山岳浄土」
...村はずれの小道を畑づたいにやや山手の方へのぼり行けば四坪ばかり地を囲うて中に範頼の霊を祭りたる小祠とその側に立てたる石碑とのみ空しく秋にあれて中々にとうとし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...和歌山市附近有本という処に山王の小祠あり...
南方熊楠 「十二支考」
...その尼のために小祠を立て...
南方熊楠 「十二支考」
...つまり神職もなく、財産、社地も定まらざる廃社同前のもの、また一時流行、運命不定の淫祠、小祠の類を除き、その他在来の神社を確立せしめんと力(つと)めたるもののごとし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...合祀後は見すぼらしき脇立小祠となり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...京都の出水(でみづ)辺に若江の天神といふ小祠があつて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...牟婁(むろ)郡の村々には矢倉明神という小祠が多い...
柳田國男 「地名の研究」
...路の辻の小祠の付近に出してあるものをよく見かける...
柳田国男 「年中行事覚書」
...上の小祠(しょうし)にて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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