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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...すなどり男「よく言ふてくれた小磯の蔭じや磯や小磯や磯蔭じや...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
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野口雨情 「螢の燈台」
...それに佐七は餘計なことを言つた『片瀬の顏馴染の小磯屋』だとか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顔馴染の片瀬の小磯屋――女将(おかみ)がお世辞もので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『片瀬の顔馴染の小磯屋』だとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ことに二枚目の小磯扇次に目を離すな」「親分は?」「俺は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浮氣な後家さんや娘達に騷がれる小磯扇次さんだけは別ですがね」「小磯扇次といふ役者は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな乞食芝居は一日も早く村から追つ拂はなきや、村中の女は氣違ひにされるつて――年寄は大小言(おほこゞと)ですよ」「その小磯扇次へ、名主のお孃さんが夢中になつて居るといふ話は聞かなかつたか」「別にそんな事も聞きませんが、名主のお孃さんが綺麗だといふ話を聞いて、小磯扇次さんが、そいつをモノにしなきや、男の耻だなんて冗談を言つて居ました」「ところで、その小磯扇次は今夜芝居の歸り、姿を隱したやうだが、時々斯んな事があるのか」「近頃は毎晩ですよ、何んでも、藝道修業に心願の筋があつて、お籠りするんだと言つて、大きな辨當を拵へさせて――信心といふものは、腹の減る仕事ですつてね、ウフ」内儀は面白さうに笑ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「よし、その氣でやつてくれ、今夜中に片付けなきや魔が射しさうだ」其處からもう一度鎭守の森の芝居小屋へ引返した平次、途中で名主の家へ立寄つて、提灯を二つ借りると、八五郎と手分けして、木戸と樂屋口から、パツと飛込みましたが、中には小道具や衣裳(いしやう)の見張りで、泊り込んでゐる濱吉といふ、年寄の囃子方が一人居るだけ、小磯扇次も、名主の娘お吉も、木戸番の種吉も姿を見せません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「男は役者の小磯扇次だが――女は」「名主の娘だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれは小磯扇次の惡業を戒(いまし)めた神罰だと思つて下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ケチをつける氣で小磯扇次をけしかけた木戸番の種吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...例えば春の句で遅き日のつもりて遠き昔かな春雨や小磯(こいそ)の小貝ぬるるほど行く春や逡巡(しゅんじゅん)として遅桜(おそざくら)歩行歩行(ありきありき)もの思ふ春の行衛(ゆくえ)かな菜の花や月は東に日は西に春風や堤(つつみ)長うして家遠し行く春やおもたき琵琶(びわ)の抱(だき)ごころ等の句境は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...小磯という人にとにかくお礼の手紙出したら(本になったとき)奥さんからあいさつで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十月九日〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 小磯良平筆「バタビヤにて(人物)」(一)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――ここから先にも、清見潟(きよみがた)、黄瀬川、足柄(あしがら)、大磯小磯、そして鎌倉口の仮粧坂(けわいざか)まで、ほとんど道(みち)の辺(べ)の花を見かけない宿場はない...
吉川英治 「私本太平記」
...仮粧坂(けわいざか)や大磯小磯の妓(おんな)の品さだめに通(つう)を誇る――といったふうな武士のみが...
吉川英治 「私本太平記」
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