...さあもう一献と矢つぎばやに三杯までかさねさせてその三杯目の酒をわたしが飲んでいるあいだにやおら「小督(こごう)」をうたい出した...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...小督局(こごうのつぼね)の墓所を右に見て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三のひめ君の小督(こごう)どのと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...いちばんすえの小督(こごう)どのが忝くもいま将軍家のみだいでおわしますことを...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...お初どのも小督(こごう)どのも...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...小督(こごう)や祇王(ぎおう)祇女仏御前(ほとけごぜん)もなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...曲はたしか小督(こごう)であった...
夏目漱石 「虞美人草」
...小督(こごう)の局(つぼね)も全くこれでしくじったんだからね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...例えば小督局(こごうのつぼね)の廃跡を訪うて咏(よ)んだという句...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...小督(こごう)があった...
宮本百合子 「菊人形」
...今度一度だけ『小督(こごう)』にしようか...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...翁が勝手に「小督」にきめてしまったので頗(すこぶ)る悲観した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...やがて出(いず)るや秋の夜の秋の夜の月毛の駒よ心して雲井にかけた時の間も急ぐ心の行衛(ゆくえ)かな秋や恨むる恋のうき何をかくねる女郎花(おみなえし)我もうき世のさがの身ぞ人に語るなこの有様も恥かしや「小督(こごう)だな」平曲(へいきょく)はちかごろ流行(はや)っているので蜘蛛太にも...
吉川英治 「親鸞」
...妓王妓女と仏御前――なお先々には小督の局...
吉川英治 「随筆 新平家」
...小督(こごう)という女がいつも側に仕えておった」「小督さまとは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...女中どもの通う杉戸へ貼っておいた――ふる雪がおしろいならば手にためて小督が顔にぬりたくぞあるとな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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