...何だ? 寢ろ? カラ小癪な!默れ...
石川啄木 「赤痢」
...この利口ではあるが小癪な娘を...
岩野泡鳴 「耽溺」
...小癪な娘だけにだんだん焼けッ腹になって来るのは当り前だろう...
岩野泡鳴 「耽溺」
...「小癪な彼イギリス人に少し思い知らしてやろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「小癪なっ」輦台の上から...
直木三十五 「南国太平記」
...小癪な」力を極めて前へ突き倒しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小癪な犬だと思わないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...危え瀬戸際だったよ、だが、小癪な小僧だよ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...十五六の小癪なるが酸漿(ほゝづき)ふくんで此姿(なり)はと目をふさぐ人もあるべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...……小癪な真似をして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……皺腹代は、まず二十両というところかな」庄兵衛は、日ごろの強情にも似ず急に脅えたような顔つきになったが、それでも、口先だけは威勢よく、「なにを、小癪な...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...我ながら小癪な小僧と思ふのである...
牧野信一 「熱海線私語」
...「ヤアヤア」と閃いた白刃を「何を小癪なツ...
牧野信一 「蚊」
...「小癪なツ!」貴族軍は矢庭に向きを変へて...
牧野信一 「船の中の鼠」
...斬るぞ!」「なにを小癪なツ!」「やあ/\! やあ/\!」芒の穂は波のやうになびいてゐます...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...「なにを小癪な」と...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...貴様の中に牛乳が何合入ってりゃあそんなに威張るんだ」「何を小癪な」「何を生意気な」とうとう取っ組み合って...
夢野久作 「キャラメルと飴玉」
...小癪な」新田方のうちにも...
吉川英治 「私本太平記」
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