...誰かしら酔ひに乗じて小生意気な事でも言出すと...
石川啄木 「刑余の叔父」
...たちまち小生意気な生徒たちの口を黙らせてしまったのである...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...「いやに小生意気な女ですよ...
海野十三 「深夜の市長」
...この小生意気な癪にさわる小僧のいうことを...
大下宇陀児 「擬似新年」
...小生意気な手触りの硬さと無愛想な渋面とは...
薄田泣菫 「独楽園」
...小生意気なまじめ面を俺たちはむしろ軽蔑していた...
高見順 「いやな感じ」
...とても附き合い切れない小生意気なところを見せる...
太宰治 「斜陽」
...初めて日本語を使った――その小生意気な運転手君に連れられて一同と共に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...悪く云えば小生意気なこの鼻先の笑い方が彼女の癖ではありましたけれど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...小生意気なことを言ふものではない...
田山録弥 「或新年の小説評」
...小生意気なところが私の気にかかつた...
田山録弥 「三月の創作」
...この小生意気な若侍を...
直木三十五 「南国太平記」
...いろいろ小生意気な事を云うから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...小生意気な十二歳の少年が...
柳田国男 「故郷七十年」
...小生意気な役者が(与市兵衛でも...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...こう小生意気な兵法青年がうようよ歩いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小生意気なまねをすると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その人も又「そういう小生意気なまねをする小僧はやはり考えものだな」という説で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索