...たちまち小生意気な生徒たちの口を黙らせてしまったのである...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...これが小倉服を着た僕らの部屋の小生意気な給仕であった...
海野十三 「深夜の市長」
...小生意気なまじめ面を俺たちはむしろ軽蔑していた...
高見順 「いやな感じ」
...」と小生意気な事を言った...
太宰治 「父」
...初めて日本語を使った――その小生意気な運転手君に連れられて一同と共に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...悪く云えば小生意気なこの鼻先の笑い方が彼女の癖ではありましたけれど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...小生意気なことを言ふものではない...
田山録弥 「或新年の小説評」
...この小生意気な若侍を...
直木三十五 「南国太平記」
...いろいろ小生意気な事を云うから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――意気地なし、甲斐性なし! 何という、しッこしの無いおいらなんだ! なぜ、あの小生意気な、上方ものを、あのままにほうって置くのだ? ああやって、昨夜の今日、平気なかおで人を馬鹿にするように、舞台を踏みつづけているあいつを、どう始末をする気にもならないのだ? お初、おめえは、この場から駈けつけて、申し上げます――あなたさまの、おいのちを狙っている奴が、ついそこにおります――と、言いつけることが、なぜ出来ないのだ? お初、おめえは、馬鹿か、阿呆か?だけれども、彼女には、それが出来ぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...小生意気な役者が(与市兵衛でも...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...お蝶の道づれだな」「お蝶?」「小生意気なやつだ」ちょっと抓(つま)んで片づけるつもりか何かで...
吉川英治 「江戸三国志」
...小生意気な真似をして済まねえが...
吉川英治 「親鸞」
...小生意気なやつはないぞ」ひとりが呶鳴りつけた...
吉川英治 「源頼朝」
...小生意気なまねをすると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小生意気な口答えをしやがったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その人も又「そういう小生意気なまねをする小僧はやはり考えものだな」という説で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...皆はこの小生意気なふうていを見て笑いました...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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