...しかるに初雪(しよせつ)の後(のち)十月のころまでにこの二条(ふたすぢ)の小流(こながれ)雪の為(ため)に降埋(ふりうめ)られ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...時はわたしが釣りに行く小流れにすぎない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...崖を下りて停車場の方へ行く道傍には清らかな小流が音を立てゝ流れて居た...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...田圃(たんぼ)の小流れのようなところで...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...門の小流れの菖蒲(しょうぶ)も雨にしおれている...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...六八重申しけるはわが身かつて伊香保(いかほ)に遊びし頃谷間の小流(こながれ)掬(く)み取りて山道の渇(かわ)きをいやせし故(ゆえ)か図(はか)らず痢病(りびょう)に襲はれて命も危(あやう)き目に逢(あ)ひたる事あり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...小流れの堤を上の方へと歩いて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...路の両側には小流れが流れていて...
中里介山 「大菩薩峠」
...一行は小流れ伝いの谷間へ入り込んで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...傍(かた)えの小流れのところへ行って手を洗い...
中里介山 「大菩薩峠」
...この小流れから一つ家(や)に到るまでの間が...
中里介山 「大菩薩峠」
...小流(こなが)れの曲(ま)がりかどに...
宮沢賢治 「貝の火」
...小流れの水草をかき取らせなど女王はさせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小流れの両側に奇石珍木を配してあることは言うまでもない...
室生犀星 「庭をつくる人」
...社前の小流生田川と名く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...スチュワート河の本流が小さくなつてついに小流となるところまで進み...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...幾條の小流れとなつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...之より山を上(のぼ)るを数十間にして又一小流あり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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