...「こけへ今せんげ(小流れ)を造らうと思ふ...
芥川龍之介 「庭」
...左が小流(こながれ)を間にして...
泉鏡花 「遺稿」
...燐寸(マッチ)の燃えさしは路傍の小流(こながれ)に落したが...
泉鏡花 「遺稿」
...山清水の小流(こながれ)のへりについてあとを慕いながら...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...松や清い小流れの間をそろ/\とくだり出すのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...背戸(せど)には小流(こながれ)が可笑(をか)しさに堪(たま)らぬやうに笑ひ声をたてて走つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...」病人は医者と小流れとを見くらべて変な顔をしたが...
薄田泣菫 「茶話」
...既ち小石川柳町(こいしかはやなぎちやう)の小流(こながれ)の如き...
永井荷風 「水 附渡船」
...六八重申しけるはわが身かつて伊香保(いかほ)に遊びし頃谷間の小流(こながれ)掬(く)み取りて山道の渇(かわ)きをいやせし故(ゆえ)か図(はか)らず痢病(りびょう)に襲はれて命も危(あやう)き目に逢(あ)ひたる事あり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...諸方から小流れになってたぎり落ちる湯をうけて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...さゝやかな小流が何處(どこ)ともなく流れてゐたりする...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...罐詰の空罐で小流れから水を運んでは湯へあけてゐる...
林芙美子 「うき草」
...汚ない小流れがほとばしっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自室の前の小流が春雨で水増し矢のごとく走る...
南方熊楠 「十二支考」
...いくつもの小流れや石原を越(こ)えて...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...いくつもの小流(こなが)れや石原(いしはら)を越(こ)えて...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...小流れのそばの岩に薫は腰を掛けていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...掛け樋(ひ)が小流れへ落ちている...
吉川英治 「大岡越前」
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