...そう思って葉子は一面小気味よくも思った...
有島武郎 「或る女」
...しかしその家に近づいた私の眼は私の空想を小気味よく裏切ってくれた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...自分の犯した罪を小気味よく思い...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...その男どもをステンステンと小気味よく投げ飛ばすというような「夢」を夢見たら...
高見順 「如何なる星の下に」
...「さようなら」をいうのを拒否しているのが小気味よくもあるのだ...
田中英光 「さようなら」
...下腹部が小気味よく切れ上つて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...かれ等はやがて小気味よくもほろびんとしている人種どもである...
辻潤 「錯覚自我説」
...小気味よく考えながら...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...処女の肉(ししむら)に小気味よく鳴ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...賀奈女には小気味よく捨てられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小気味よく小用をたしていた――尤もむずかしい仕事ではない...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...人は小気味よく働いてくれるものだと云う事もきんは知っていた...
林芙美子 「晩菊」
...また一面には小気味よくも感じ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...いかにも小気味よく言ってのけられたではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小気味よく一矢を報いたのはヴォルテールである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小気味よく申すことでしょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...余りに小気味よく計られては...
吉川英治 「茶漬三略」
...夜凪(よなぎ)をのぞんでめいめいの部署に小気味よくクルクルと活躍しだす一方には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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