...そう思って葉子は一面小気味よくも思った...
有島武郎 「或る女」
...小気味よく風に流されて行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...しかしその家に近づいた私の眼は私の空想を小気味よく裏切ってくれた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...小気味よく拒絶(ことわ)つて了つたのだ...
石川啄木 「鳥影」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...帆村の鉄拳(てっけん)が、小気味よく、トラ十の顎(あご)をガーンと打った...
海野十三 「爆薬の花籠」
...その男どもをステンステンと小気味よく投げ飛ばすというような「夢」を夢見たら...
高見順 「如何なる星の下に」
...私は小気味よく眺めやった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...小気味よく考えながら...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...旅の憂(う)さをすっかり忘れて小気味よく...
中里介山 「大菩薩峠」
...心のうちで多少それを小気味よく感じた彼女も...
夏目漱石 「明暗」
...処女の肉(ししむら)に小気味よく鳴ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人は小気味よく働いてくれるものだと云ふ事もきんは知つてゐた...
林芙美子 「晩菊」
...愚かな妄想の網が小気味よくも圧倒されて...
牧野信一 「白明」
...小気味よく丈夫だ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きゅっきゅと小気味よくからだを拭きあげた...
山本周五郎 「新潮記」
...小気味よく流れて行く...
吉川英治 「江戸三国志」
...余りに小気味よく計られては...
吉川英治 「茶漬三略」
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