...車内で彼から受けた侮辱にかなり小気味よく酬(むく)い得たという誇りを感じて...
有島武郎 「或る女」
...そう思って葉子は一面小気味よくも思った...
有島武郎 「或る女」
...小気味よく風に流されて行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...小気味よく拒絶(ことわ)つて了つたのだ...
石川啄木 「鳥影」
...その男どもをステンステンと小気味よく投げ飛ばすというような「夢」を夢見たら...
高見順 「如何なる星の下に」
...まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが...
太宰治 「徒党について」
...小男(こおとこ)ながら小気味よく稼ぐ辰(たつ)爺さんがこぼす...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小気味よく混じり合ってる性質だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...旅の憂(う)さをすっかり忘れて小気味よく...
中里介山 「大菩薩峠」
...心のうちで多少それを小気味よく感じた彼女も...
夏目漱石 「明暗」
...賀奈女には小気味よく捨てられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小気味よく小用をたしていた――尤もむずかしい仕事ではない...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...人は小気味よく働いてくれるものだと云う事もきんは知っていた...
林芙美子 「晩菊」
...人は小気味よく働いてくれるものだと云ふ事もきんは知つてゐた...
林芙美子 「晩菊」
...愚かな妄想の網が小気味よくも圧倒されて...
牧野信一 「白明」
...小気味よく丈夫だ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きゅっきゅと小気味よくからだを拭きあげた...
山本周五郎 「新潮記」
...隅々まで小気味よく掃除がゆきとどいている...
山本周五郎 「新潮記」
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