...溜飲(りゅういん)の下がるような小気味よさが小おどりしつつ走(は)せめぐった...
有島武郎 「或る女」
...今度の犯法(はんぽう)についてもいくらか小気味好く思われた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...小気味よいでき事として喧伝され...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...多少小気味のいい感じさえ添えて来た...
大杉栄 「鎖工場」
...自分の犯した罪を小気味よく思い...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...さては一と口申込んで小気味よく弾かれたろう」「へッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小気味よく小用をたしていた――尤もむずかしい仕事ではない...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...人は小気味よく働いてくれるものだと云う事もきんは知っていた...
林芙美子 「晩菊」
...胸のすく底の小気味好さやら...
牧野信一 「好色夢」
...小気味よさに堪えかねて来る長崎屋...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あんた様ご存じでえすか?今井 あんな小気味のよい男は無い...
三好十郎 「斬られの仙太」
...小気味よく一矢を報いたのはヴォルテールである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きゅっきゅと小気味よくからだを拭きあげた...
山本周五郎 「新潮記」
...在所の者は朗然和上の災難を小気味(こきみ)よい事に言つて...
與謝野寛 「蓬生」
...小気味のいい声が流れました...
吉川英治 「江戸三国志」
...小気味よげに谷底を覗いた...
吉川英治 「剣難女難」
...小気味の悪い……」「それ程な者でなくては...
吉川英治 「平の将門」
...維摩の塑像のごときは我々を瞠目(どうもく)せしむるに足る小気味のいい傑作で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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