...小気味のよいほどしたたか夕餉(ゆうげ)を食った漁夫たちが...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...イヤ三十秒で充分です」明智の小気味よい竹箆(しっぺい)返しだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...女の一家が焼け出される有様を小気味のいいことに思って眺めている...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが...
太宰治 「徒党について」
...私は小気味のよさそうに...
近松秋江 「霜凍る宵」
...心のうちで多少それを小気味よく感じた彼女も...
夏目漱石 「明暗」
...小気味よげに見た友田喜造は...
火野葦平 「花と龍」
...」とさもさも小気味好ささうにふき出した...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...私は、その視線に、鋭く、小気味好く、快く、突き刺された...
牧野信一 「鱗雲」
...」私は小気味好さを覚えながらゼーロンに向ってそんな耳打ちをした...
牧野信一 「ゼーロン」
...小気味がいいやら! 若いとめは体じゅう燃えるような気持だ...
「共同耕作」
...久慈は多少小気味良い皮肉を洩したつもりだったが...
横光利一 「旅愁」
...なんとなく小気味わるく思われて...
吉川英治 「江戸三国志」
...小気味のいい声が流れました...
吉川英治 「江戸三国志」
...それも、道三方の家臣ならよいが、義龍の直臣でもあったら、小気味がわるい...
吉川英治 「新書太閤記」
...小気味の悪い含み笑いをもちながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...定めし小気味よがる事だろうと思って...
吉川英治 「夏虫行燈」
...小気味のいい大胆さ自由さと言い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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