...神経の末梢(まっしょう)が大風にあったようにざわざわと小気味わるく騒ぎ立った...
有島武郎 「或る女」
...小気味の好いこと譬へやうも無い程であつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...小気味よい散乱がつづき...
上田広 「指導物語」
...あらゆる旧物を破壊して根底から新文明を創造しようとした井侯の徹底的政策の小気味よさは事毎に八方へ気兼(きがね)して※咀逡巡(しそしゅんじゅん)する今の政治家には見られない...
内田魯庵 「四十年前」
...仇敵エベール氏は小気味よげにあざ笑った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...小男須原のろうばいは小気味がよかった...
江戸川乱歩 「影男」
...何か小気味のいいリズミカルな音も...
高見順 「いやな感じ」
...まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが...
太宰治 「徒党について」
...さも小気味よげな満足の面持(おももち)で...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼にはちょっと小気味よいものだと思えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小気味よさに堪えかねて来る長崎屋...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これこそ小気味よう図抜けてゐまツせ...
村上浪六 「上方者の啖呵」
...小気味よげに嘲笑(あざわら)って雲霧がそこから影を消してから...
吉川英治 「江戸三国志」
...小気味のいい声が流れました...
吉川英治 「江戸三国志」
...小気味の悪い……」「それ程な者でなくては...
吉川英治 「平の将門」
...定めし小気味よがる事だろうと思って...
吉川英治 「夏虫行燈」
...さも小気味よげにヒッヒと笑っているだけだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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