...溜飲(りゅういん)の下がるような小気味よさが小おどりしつつ走(は)せめぐった...   
有島武郎  「或る女」 
...神経の末梢(まっしょう)が大風にあったようにざわざわと小気味わるく騒ぎ立った...   
有島武郎  「或る女」 
...小気味よげにちょう笑(しょう)した...   
江戸川乱歩  「吸血鬼」 
...その小気味良い景色にうっとり見惚(みと)れていた私の肩を...   
大阪圭吉  「カンカン虫殺人事件」 
...多少小気味のいい感じさえ添えて来た...   
大杉栄  「鎖工場」 
...その男どもをステンステンと小気味よく投げ飛ばすというような「夢」を夢見たら...   
高見順  「如何なる星の下に」 
...「さようなら」をいうのを拒否しているのが小気味よくもあるのだ...   
田中英光  「さようなら」 
...小気味よく混じり合ってる性質だった...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...ところもあろうに額の真中へ刻印を捺(お)されたことの小気味よさを喜ばないわけにはゆかないが...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...人は小気味よく働いてくれるものだと云う事もきんは知っていた...   
林芙美子  「晩菊」 
...わけもない小気味好さを感じたに相違あるまい...   
牧野信一  「「悪」の同意語」 
...私は、その視線に、鋭く、小気味好く、快く、突き刺された...   
牧野信一  「鱗雲」 
...愚かな妄想の網が小気味よくも圧倒されて...   
牧野信一  「白明」 
...小気味がいいやら! 若いとめは体じゅう燃えるような気持だ...   
  「共同耕作」 
...在所の者は朗然和上の災難を小気味(こきみ)よい事に言つて...   
與謝野寛  「蓬生」 
...なんとなく小気味わるく思われて...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...小気味のいい声が流れました...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...小気味の悪い……」「それ程な者でなくては...   
吉川英治  「平の将門」 
便利!手書き漢字入力検索