...お正月に小槌を使って餅をつく...
...小槌を振ってスタートの合図をする...
...小槌を持って、竹を叩く音を鳴らしながら祭りを盛り上げる...
...「小槌の音色」という言葉があるように、小槌の音は美しい...
...古代から小槌は神聖な道具として扱われてきた...
...何でも好きなものの振り出せる打出(うちで)の小槌(こづち)という宝物さえある...
芥川龍之介 「桃太郎」
...幾つもまた打出の小槌を振り出せば...
芥川龍之介 「桃太郎」
...小槌屋は平素お得意先の奥様やお嬢様にこんな風な物言いをする男ではないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小槌屋に仕立てを頼んで置いた色直しの衣裳も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「打出の小槌!」途端...
外村繁 「打出の小槌」
...それより打出の小槌を出せばいいぢやないか」長男がさう言つた...
外村繁 「打出の小槌」
...打出の小槌だといってたじゃありませんか...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...小槌そのものは架空の観念でも...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...疳癪がおこつた時には表の米屋が白犬を擲(は)ると思ふて私の家の洗ひかへしを光澤出(つやだ)しの小槌に...
樋口一葉 「わかれ道」
...マーサは小槌を鳴らし...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...小槌(こづち)揮(ふる)ひて横様(よこざま)に打ち...
森鴎外 「文づかひ」
...打出(うちで)の小槌(こづち)...
柳宗悦 「蓑のこと」
...明治の世も治まって八、九年頃から、狂歌もぽつぽつ復活、代々の判者四世絵馬屋、二世琴通舎、面堂、春の屋始め梅屋、文の屋、弥生庵、岩上亭、桃の屋などを先達に月次会の催し、連中も本町側、小槌側、浅草側、あるいは八雲連、寿連、糸巻連そのほかいろいろ...
山本笑月 「明治世相百話」
...わからんチウタラ打出の小槌でたたいても銭(ぜぜ)の出んアタマや……ハハン...
夢野久作 「近世快人伝」
...官庫は彼女の打出(うちで)の小槌(こづち)であり...
吉川英治 「江戸三国志」
...――西施(せいし)、小観音(こかんのん)、小槌(こづち)、おだまき、獅子丸、於呂知(おろち)、箱根、沖波などという白拍子(しらびょうし)名をそれぞれに持っており、わけて於呂知というのは、道誉がまだ“箒(ほうき)ノ頭(かみ)さま”でない初心(うぶ)な少年の日に早くも枕席に侍(はべ)って初めての閨戯(けいぎ)をお教えしたものと、みずからそれを光栄にしている妓(おんな)で――いまでこそは、こんな色気を捨てた大酒呑みの年増ではあるけれど、わたしだッて――と常々、酔った果てには我から吹聴(ふいちょう)するのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...西施(せいし)、小観音、おだまき、箱根、小槌、獅子丸などどれひとり道誉と馴じみ少ないものはない...
吉川英治 「私本太平記」
...小槌(こづち)の形になる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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