...お正月に小槌を使って餅をつく...
...小槌を振ってスタートの合図をする...
...小槌を持って、竹を叩く音を鳴らしながら祭りを盛り上げる...
...「小槌の音色」という言葉があるように、小槌の音は美しい...
...古代から小槌は神聖な道具として扱われてきた...
...幾つもまた打出の小槌を振り出せば...
芥川龍之介 「桃太郎」
...また打出の小槌なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...幸子は「小槌屋(こづちや)呉服店」と記してある畳紙(たとう)の紐(ひも)を解きかけていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小槌屋は、「そうでおまっしゃろなあ」と云って、えへらえへら笑っていたが、幸子は聞いていて厭(いや)な気がした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...去年あたしが小槌屋(こづちや)で染めさせたあの小紋...
谷崎潤一郎 「細雪」
...打ち出の小槌(こづち)かアラディンのランプの魔法の力で思いもよらぬ所にひょいひょいと大きなビルディングが突然現われる...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...尾の少し欠(か)けた年(とし)古(ふ)りた木魚と小槌(こづち)が掛けてある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「打出の小槌!」途端...
外村繁 「打出の小槌」
...それより打出の小槌を出せばいいぢやないか」長男がさう言つた...
外村繁 「打出の小槌」
...打出の小槌だといってたじゃありませんか...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...小槌そのものは架空の観念でも...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...疳癪(かんしやく)がおこつた時(とき)には表(おもて)の米屋(こめや)が白犬(しろいぬ)を擲(は)ると思(おも)ふて私(わたし)の家(うち)の洗(あら)ひかへしを光澤出(つやだ)しの小槌(こづち)に...
樋口一葉 「わかれ道」
...疳癪がおこつた時には表の米屋が白犬を擲(は)ると思ふて私の家の洗ひかへしを光沢出(つやだ)しの小槌(こづち)に...
樋口一葉 「わかれ道」
...右手の斧は小槌と代て見て...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...小槌(こづち)揮(ふる)ひて横様(よこざま)に打ち...
森鴎外 「文づかひ」
...小槌(こづち)ふるいて横ざまに打ち...
森鴎外 「文づかい」
...思うことのなんでもかなう打出小槌(うちでのこづち)という宝物(たからもの)を手に入れる...
柳田国男 「母の手毬歌」
...――西施(せいし)、小観音(こかんのん)、小槌(こづち)、おだまき、獅子丸、於呂知(おろち)、箱根、沖波などという白拍子(しらびょうし)名をそれぞれに持っており、わけて於呂知というのは、道誉がまだ“箒(ほうき)ノ頭(かみ)さま”でない初心(うぶ)な少年の日に早くも枕席に侍(はべ)って初めての閨戯(けいぎ)をお教えしたものと、みずからそれを光栄にしている妓(おんな)で――いまでこそは、こんな色気を捨てた大酒呑みの年増ではあるけれど、わたしだッて――と常々、酔った果てには我から吹聴(ふいちょう)するのであった...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??