...頭の円い小柄な小僧の十余りなのがぽつんと見える...
泉鏡花 「絵本の春」
...「あの小柄な檀那衆はいつも今時分此辺(こゝいら)を(ぶらつ)いてるな...
薄田泣菫 「茶話」
...小柄な小林氏を透すやうに見下(みおろ)しながら...
薄田泣菫 「茶話」
...小柄な痩身(そうしん)はいかにもじじい臭く...
高見順 「いやな感じ」
...とあきれていたあの小柄な令嬢の笑顔が暗闇の中に黄色く浮んでいた...
太宰治 「花燭」
...小柄なおひろはもう三十ぐらいになっている勘定であった...
徳田秋声 「挿話」
...小柄な彌太八の後から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千穂子は小柄なせいか...
林芙美子 「河沙魚」
...花模様の短いスカートをはいた小柄な太つた娘が出て来たが...
林芙美子 「瀑布」
...久江は小柄な女で...
林芙美子 「夜福」
...小柄な汚い雑役婦に案内されて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...又七師匠はどちらかと言えば小柄な方だけれど...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...大変に小柄な騎手で...
牧野信一 「娘とドリアン」
...その男は黒の上衣のポケットに純白なハンケチを覗かせた二十七八の小柄な青年である...
松本泰 「日蔭の街」
...かごと一緒に、使いに来た男は、小柄な、はしっこそうな若者だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...痩(や)せた小柄な躯(からだ)つきで...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...小柄な、瘠(やせ)こけた、見すぼらしい姿の玲子は、たださえ色の悪い顔色を一層、青白く戦(おのの)かしながらマダムの方へ向き直って、赤茶気たお河童(かっぱ)さんをうなだれた...
夢野久作 「継子」
...幾人もの子を生んだ小柄な体は...
吉川英治 「三国志」
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