...病と稱して小松殿が熊野參寵の伴(とも)にも立たず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...夫(それ)とはなしに餘所ながらの告別(いとまごひ)とは神ならぬ身の知り給はぬ小松殿...
高山樗牛 「瀧口入道」
...小松殿は聲を忍ばせ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...小松殿の御樣見上ぐれば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...小松殿は打見やりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...折から一人の青侍(あをざむらひ)廊下に手をつきて、『齋藤左衞門、只今御謁見を給はりたき旨願ひ候が、如何計らひ申さんや』と恐る/\申上ぐれば、小松殿、『是れへ連(つ)れ參れ』と言ふ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...小松殿眉(まゆ)を顰め...
高山樗牛 「瀧口入道」
...小松殿の御内なる齋藤瀧口殿にてはお在(は)さずや』...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ありし昔の瀧口が此君(このきみ)の御爲(おんため)ならばと誓ひしは天(あめ)が下に小松殿只(たゞ)一人...
高山樗牛 「瀧口入道」
...先には横笛、深草の里に哀れをとゞめ、今は小松殿、盛年の御身に世をかへ給ふ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...想ひ起したる小松殿の言葉に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...同じ小松殿の御内(みうち)に朝夕顏を見合せし朋輩の我...
高山樗牛 「瀧口入道」
...平重盛(しげもり) 清盛の息子、小松殿...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...平家の小松殿の身内だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...眺めやる七条、五条の大路には、糸毛の輦(くるま)、八葉(はちよう)の輦、輿(こし)や牛車が、紅葉(もみじ)をかざして、打たせているし、宏壮な辻々の第宅(ていたく)には、昼間から、催馬楽(さいばら)の笛が洩れ、加茂川にのぞむ六波羅(ろくはら)の薔薇園(しょうびえん)には、きょうも、小松殿か、平相国(へいしょうこく)かが、人招きをしているらしく、蝟集(いしゅう)する顕官の輦(くるま)から、眼もあやなばかり、黄金(こがね)の太刀や、むらさきの大口袴(おおぐち)や、ぴかぴかする沓(くつ)や、ろうやかな麗人がこぼれて薔薇園の苑(にわ)と亭にあふれているのが、五条橋から眺められたが、(羨(うらや)ましい)とは、感じもしなかったし、なおのこと、(不都合な平家)などとは、思いもしなかった...
吉川英治 「親鸞」
...事実、六波羅殿の栄耀(えよう)も、小松殿の豪華も、この草間がくれの夫婦の生活にくらべれば、その平和さにおいて、幸福さにおいて、遥かに、およばなかったに違いない...
吉川英治 「親鸞」
...すでに小松殿を初め六波羅では...
吉川英治 「親鸞」
...徹(てっ)しておやりなさるご気性にも似あわぬことだ」「池の禅尼や小松殿のお口添えによるというが...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索