...それが小松川とか四ツ木...
徳田秋声 「縮図」
...しかし製品は体裁よりも丈夫一方で、この界隈(かいわい)の工場から、小松川、市川あたりへかけての旦那衆(だんなしゅう)には、親爺(おやじ)の靴に限るという向きもあって、註文(ちゅうもん)は多いのであった...
徳田秋声 「縮図」
...午後出でゝ小岩小松川邊を歩む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...小松川辺の或農家の離家を見つけ...
永井壮吉 「人妻」
...秋に添(そう)て行(ゆか)ばや末は小松川(こまつがわ)芭蕉翁と刻してあった...
永井荷風 「放水路」
...秋のながれに添うて小松川まで歩いて見ようと思い...
永井荷風 「放水路」
...小松川の橋は目の前に横たわっている...
永井荷風 「放水路」
...小松川の橋に来て...
永井荷風 「放水路」
...これまで折々の散策に、砂町や亀井戸や、小松川、寺島町(てらじままち)あたりの景況には大略通じているつもりであったが、いざ筆を着けようとすると、俄(にわか)に観察の至らない気がして来る...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...中川の両岸も既に隅田川と同じく一帯に工場の地となり小松川の辺は殊に繁華な市街となっている...
永井荷風 「向嶋」
...文化のはじめごろまでは、鶴御飼場は、千住の三河島、小松川すじ、品川目黒すじの三カ所にあったもので、いずれも四方にひろい濠(ほり)をめぐらして隣接地と隔離させ、代地(しま)と陸地(くが)との交通は、御飼場舟という特別の小舟で時刻をさだめて行うなど、なかなか厳重をきわめたものであった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小松川すじの飼場濠には...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小松川鶴御飼場の図面と代地の地理に通じおるお鷹匠をひとり拝借する手はずにいたしておいた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小松川と中川にかこまれた平井(ひらい)の洲...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小松川の川っぷちと洲崎のバア...
久生十蘭 「金狼」
...小松川の二つの小学校で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...斎の生母佐藤氏は武蔵国葛飾郡小松川村の医師の女(むすめ)であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小松川(こまつがわ)あたりからわざわざ来るものさえあった...
森鴎外 「渋江抽斎」
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