...砂山の嶺傳ひに小松原の外れまで行つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それは當時の文部大臣小松原英太郎の前で粕谷義三...
石川三四郎 「浪」
...臆病だつて世の中はわたれてよ』そんなことを言つてゐる中に、曲りくねつた草原を下に、小松原を下に、やがてその山のいたゞきにある小さな石の宮のあるところへとかれ等は登つて行つてゐた...
田山録弥 「磯清水」
...紫野の向うの北野の小松原の中に住みたいといふ託宣があつたので...
田山花袋 「道綱の母」
...芝原のまわりは小松原が取り巻いて...
寺田寅彦 「花物語」
...内務次官たる小松原氏が擅まに一派の政商と結托して職権を乱用したる罪案を決する能はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わざわざ砂深い小松原を引き上げて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...小松原末のよはひに引かれてや野辺の若菜も年をつむべきなどとお歌いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...網を張り渡した夜の明け方の小松原へ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...小松原は亀井六郎だと評判せられた...
柳田国男 「山の人生」
...今日は小松原といふ村に競馬があつて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...小松原村といふ村へ来た...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...小松原からつゞいての村は高塚...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...密生した小松原のかげに潜んでいたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...元康殿」城地を繞(めぐ)る広い小松原は...
吉川英治 「新書太閤記」
...小松原の坦道(たんどう)を足にまかせてテクテク歩く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この小松原は、さっき一度通ったような気もするが、念のために、かれはなお水辺の草むらを覗(のぞ)きながら、水の行くままにあるいてみた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...山いちめんの小松原の色がありありとその心を語つてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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