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小穴隆一 「二つの繪」
...小景冬が來た夜は冷えるけれども星は毎晩キラ/\輝く赤ん坊にしつこをさせる御母さんが戸を明ければ爽やかに冷たい空氣がサツと家の内に流れこみ海の上で眼がさめたやう大洋のやうな夜の上には星がキラ/\赤ん坊はぬくとい股引のまゝで圓い足を空に向けて御母さまの腕の上にすつぽりはまつてしつこする...
千家元麿 「自分は見た」
...扇頭の小景だといつてしまふことの出来ないあるものを持つてゐる...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...清新なる田園の小景...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...清新なる田園の小景...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蒲公英(たんぽぽ)の忘れ花あり路(みち)の霜(しも)小景小情...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その小景にこころ惹(ひ)かれ...
原民喜 「秋日記」
...目前の小景をその儘使う所にこの歌の値打ちが存するのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これも八ヶ岳山麓の月のある夕の小景で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しかし眼前の小景や日常茶飯事を詠む許りが歌の能でもあるまい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...峯々の胡粉の桜剥落に傾く渓の雨の朝かなこれも塩原の朝の小景...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...冬も来て青き蟷螂きりぎりす炉をめぐりなばをかしからまし斯ういふ歌は目前の小景の写生などより一般読者には余程難有い作でなければならない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...切崖の上と下とに男居てもの云ひ交はす夕月夜かなこれも富士見町辺で見掛けられた小景を其の儘切り取つたもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...まだ無名の詩人だつた室生犀星の「小景異情」といふ詩を見出し...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...上根岸簑と笠とで名が高し夜刃郎船橋へ唐までとゞく棒を立て同余丁町がちやり/\と二人降り同第一句は子規庵小景...
正岡容 「大正東京錦絵」
...「船中」と「同窓」は中途で厭になつて止(や)めたのを後に加筆稿了し「楡の樹蔭」はその頃の日記の中から拾ひ集めた彼地の夏の小景を敍したものでこれだけは新しく書いたと云ふ方が適當かもしれない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...明治三十年代の初め小島烏水氏の「扇頭小景」なる書物が出版せられた頃は...
吉江喬松 「山岳美觀」
...日常茶飯の小景に過ぎまいが...
吉川英治 「折々の記」
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