...その癖何だか小憎らしい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...小憎らしいほど空惚(そらとぼ)けたり...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その口辺には小憎らしい薄笑いさえ浮かんでいました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...羨しいような小憎らしいような感情が起ってきた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...急に小憎らしい……というより...
豊島与志雄 「反抗」
...小憎らしいほど秋子が可愛いいだけに...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...なんとなく小憎らしい口に聞えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり喋り過ぎた時は小憎らしいほどな小坊主が...
中里介山 「大菩薩峠」
...小憎らしい落着きを弁信の方に見せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ小憎らしいばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...小憎らしい笑い方だなあ――主膳はこう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...私がこの仕事を捨てられない魅力(チヤアム)と云(い)ふのは!』小憎らしい程落ち着いた...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...突破しろ!轟け! 幾万の歌声――響け! 強力な跫音――ええ涙ぐんでる奴は誰だ!兄弟! 小憎らしい程嬉しい日だよ...
波立一 「五月一日」
...後に小憎らしい父親の顔が髣髴としてきた...
牧野信一 「スプリングコート」
...眼も鼻も寧ろ小憎らしい程殺風景で見るからに貧相だつた...
牧野信一 「街角」
...『ほんとに小憎らしい子だよ...
水谷まさる 「シンデレラ」
...小憎らしい程うまいと思つた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...少し小憎らしいように見直した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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