...恐しい恋それから何(ど)んな事が起ったか、如何(いか)なる文献にも伝説にも伝わりませんが、兎に角漸(ようや)く許されて庭口から表の方へ突き出されたのは、最早夕暮も近い頃で、それまでざっと一刻半(三時間)の間、村松金之助は奥庭の芝生の上で、十幾人の腰元の、小意地の悪い、その癖申分なくムズ痒(がゆ)い、不思議な責めを味わわされたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「下手人は金五郎じゃないと言うのかい」万七は小意地の悪い調子で平次に突っかかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芸人に小意地の悪いことをしてよろこぶ人たちです...
山本周五郎 「新潮記」
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