...それが小心な私には...
芥川龍之介 「疑惑」
...人間としては正直すぎる程正直で小心な四十男を選ぶ...
石川欣一 「山を思う」
...でないと、万一、間違った意見を述べましたため、銃殺にあいましては、小官は迷惑をいたしますので……」「ふん、小心な奴じゃ...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...何とも見栄張りたい小心なのである...
武田麟太郎 「現代詩」
...いやらしいくらいに小心な債務家のようなものであった...
太宰治 「十五年間」
...生れつき小心な私は...
太宰治 「文盲自嘲」
...義兄は生れつき小心なところへ持って来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その癖小心な商人を叱つてやつた事...
種田山頭火 「行乞記」
...……二月十五日少し歩いて雨、布津、宝徳屋(三〇・中)気が滅入つてしまうので、ぐん/\飲んだ、酔つぱらつて前後不覚、カルモチンよりアルコール、天国よりも地獄の方が気楽だ!同宿は要領を得ない若者、しかし好人物だつた、適切にいへば、小心な無頼漢か...
種田山頭火 「行乞記」
...小心な(からす)が重そうに羽ばたきをして...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...元々が小心な彼は...
戸坂潤 「社会時評」
...そういう時小心な彼は心の秘密を誰かに覗き見でもされはしないか...
中村地平 「霧の蕃社」
...さっき言ったような破目になってしまったんです」この小心な石亭先生が...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...いかにも小心な手跡で...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...何か訴えては行かなかったか?」清高の小心な善良さにひきかえて...
吉川英治 「私本太平記」
...ごくと唾(つ)を呑む小心な体の硬(こわ)さにもなりながら――「幕命でござれば」と言って...
吉川英治 「私本太平記」
...いかがなものかと」「小心な奴の」大塔ノ宮は笑って...
吉川英治 「私本太平記」
...社会の小心な一部の無根拠な恐怖の伝播であり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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