...或小官吏だつた彼の父はそのためにかれを勘当(かんだう)しようとした...
芥川龍之介 「或社会主義者」
...小官はあらゆる捜索機関に命令を下しまして...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...中央地方の大小官僚がまた多少の利益を得る...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...最後にすこし説明の言葉を費して「大小官吏に天皇陛下のあることを忘れないでもらいたい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それを或小官吏と競爭してゐたのである...
高濱虚子 「俳諧師」
...小官吏の方はいつも優しい...
高濱虚子 「俳諧師」
...単に小官衙(しょうかんが)の片すみの一課などに任しておくべきものではないとも思われる...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...隣は多く小官吏であったのである...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...学生層は一般インテリゲンチャ層の他の部分(例えばサラリーマン・小官吏其の他)と異った条件を有っていることを注意しなければならない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...小官も大官となり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんな家から小官員(こかんいん)さんの新家庭へゆくと...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...道連れの小官吏と番頭と...
林芙美子 「大島行」
...御奉公人とても小商人小官吏などの娘小供はなく...
樋口一葉 「花ごもり」
...余(あと)は皆小官吏や下級の会社員ばかりで...
二葉亭四迷 「平凡」
...その隣家に小官吏の若夫婦が住んでゐたが...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...「ああここにしようね――御免なさい」前の座席には小官吏らしい男が一人いるだけであったが...
宮本百合子 「一隅」
...小官はこの旨を新橋署にて調査中なりし金丸刑事に報告し...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼ら薄給仲間のお座所廻りの小官吏たちは...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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