...十三四の小娘が一人...
芥川龍之介 「蜜柑」
...小娘は更に声を張り上げて叫んだ...
梅崎春生 「黄色い日日」
...十七八の小娘ではあるまいし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...水汲みの仕事などはおもに正代という小娘がやっていた...
田畑修一郎 「石ころ路」
...蝶のように袂をひらめかしながら飛んで来た小娘が「随分待ってたのよ」と云う...
富田木歩 「小さな旅」
...女中代りの小娘が盆に載せた茶を置いて行くのを呼び留め親子丼を誂へた後...
永井荷風 「男ごゝろ」
...小娘が運ぶ膳部には川の肴(さかな)に一陶の山酒をさえ供えてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...憐れ深くも美しい小娘でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「これこれお春」チョロチョロと通りかかった小娘のお春は富山七之助に呼留められて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若いのは十七、八の小娘で、お咲と言つて、この三月に來たばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御隣の小娘(ちひさいの)と追羽根して...
樋口一葉 「十三夜」
...この小娘が、と思ったら、可哀そうより憎らしくなって、花ちゃん、鶴子さんが死んだんですってね、お目出度うといってやると、まるで雷にでも打たれたように、馬鹿みたいに口を開いてわちきの顔を瞶め、こう、眼が釣るし上ってきて、今にも痙攣(ひきつ)けそうなようすをするから、もうこれで話がわかった、……花ちゃん、新年お目出度うといい直してやると、ようやく生きかえったような顔になって、あら、申し遅れまして御免なさい、新年お目出度うございます、どうぞ、今年も御贔屓に、といって笑ったけが、その笑い顔っちゃないんだね...
久生十蘭 「魔都」
...町名をば順に数ふる早わざを妹達に教へしは誰れ小娘時代の囘顧で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...淫猥な親父を嫌ふ小娘のやうに...
牧野信一 「毒気」
...こんな大げさな眞似をする小娘のうるささ...
三好十郎 「肌の匂い」
...このわたくしが小娘の頃...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...小娘のうちからおばと田舎でいっているのも...
柳田國男 「日本の伝説」
...まだ年もゆかない小娘なので...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??