...この見知(みし)らない小娘(こむすめ)を頭(あたま)ごなしに叱(しか)りつけてでも...
芥川龍之介 「蜜柑」
...なにしろ、いまでは、この小娘も、「宮中お料理人」という、名前をいただいているのですからね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ナイチンゲール」
...小娘は縁側まで来ると...
梅崎春生 「黄色い日日」
...小母さん」ませた小娘が事件の顛末を説明した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...」小娘は小鳥のやうに笑ひ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...べそをかく小娘から勇敢な看護婦にたちかえった...
永井隆 「長崎の鐘」
...小娘の茂野がどうして殺したでせう」「何んでもない事さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから下女のお富ですよ」「もう一人の下女のお組は中に入つてゐないやうだが」「あれはまだ小娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は小娘のように何かを待ち望んでいたのかもしれない...
原民喜 「夢と人生」
...旧(もと)の猿楽町(さるがくてう)のあの家(うち)の前で御隣の小娘(ちいさいの)と追羽根して...
樋口一葉 「十三夜」
...この風呂に入り給えと勧められてそのまま湯あみすれば小娘はかいがいしく玉蜀黍の殻(から)を抱え来りて風呂にくべなどするさまひなびたるものから中々におかし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...女のいのちなんですよ――八百屋の小娘だって色男に逢いたけりゃあ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...又は他人の家へただ世話になって居る小娘の心づかいをよく察しられる様になって居たので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...小娘の伏眼がちなたどたどしさで歌はれてゐるのを見ても...
室生犀星 「忘春詩集」
...わからぬな……」「ホホホホホホホ……」小娘は声を立てて笑った...
夢野久作 「斬られたさに」
...その代りに若い無邪気な小娘が...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...あの盲目(めしい)の小娘を見殺しにするのか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――そしてその小娘もまた此方(こなた)の人影をいぶかるものの如く...
吉川英治 「宮本武蔵」
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