...小さい泣黒子(なきぼくろ)のある小娘(こむすめ)である...
芥川龍之介 「少年」
...再(ふたた)び例(れい)の小娘(こむすめ)に導(みちび)かれて玄関(げんかん)に立(た)ち出(い)で...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...小娘は縁側まで来ると...
梅崎春生 「黄色い日日」
...小料理屋の小娘に対する代償として...
豊島与志雄 「常識」
...十台の小娘へ木村が寝返ったとしたら...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...べそをかく小娘から勇敢な看護婦にたちかえった...
永井隆 「長崎の鐘」
...まだ肩揚(かたあげ)のとれぬ十四五の小娘で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妹のお新は十八の小娘だし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反抗的な色がこの小娘の顔にありありと浮かぶのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先方(さき)も正直な小娘である...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...この齢の小娘にはちょっと出来ない芸当だ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この愛くるしい小娘がしきりに胸を痛めている心配というのは一体なんであろう...
久生十蘭 「魔都」
...結婚したてはまだほんの小娘に過ぎなかった私を...
堀辰雄 「菜穂子」
...「彼と小娘」はさんの傑作の一に數ふ可きものである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...小娘共の肩を並べている背後(うしろ)に立つようになったのである...
森鴎外 「雁」
...婆さんの前では小娘の様に嬉(うれ)し相(さう)な顔附(かほつき)をして物言(ものいひ)も甘えたやうな調子である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「なんぞご用でござりまするか」「おお民蔵か、あっぱれなそのほうの軍配(ぐんばい)ぶり、褒美(ほうび)は帰国のうえじゅうぶんにとらすであろう、ところで、不敵なこの小娘、生かしておけぬ、そちに太刀とりをもうしつくるほどに、余(よ)が面前で、血祭(ちまつ)りにせい」「あいや、それはしばしご猶予(ゆうよ)ねがいまする」「なに、待てともうすか」「御意(ぎょい)にござりまする...
吉川英治 「神州天馬侠」
...堤の蔭にさっきから腰をおろしてぽつねんとしていた小娘であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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