...その水中を泳ぐ格好がなかなか滑稽(こっけい)で愛敬(あいきょう)があり到底水上では見られぬ異形の小妖精(しょうようせい)の姿である...
寺田寅彦 「あひると猿」
...小妖精(しょうようせい)は熱心にそれを求め...
中島敦 「悟浄出世」
...その小妖精の一生はきわめて幸福なものだったと思われると女※氏は語った...
中島敦 「悟浄出世」
...森の小妖精が木の間から頭を突き出し耳を澄ます姿が目の隅に入ったものです...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...高く積み上げた軌条の上に小妖精のような恰好で腰をかけ...
久生十蘭 「地底獣国」
...小妖精(フエアリイ)や魔神のことは何んにも見當らなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この小妖精が私の處に歸つて來ることを――向うの下の私の家につとめてゐるといふことを――知つてよかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...小妖精がこっそりからかった場面の如し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...一様に愛す可きこの小妖精は身をひるがへして飛び交つてゐたにちがひない...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...われわれは君たちのあとをそっとつけてゆくのだ――われわれ地の底に住む小妖精...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
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