...トガワという人の『幕末小史』や『旧幕府』という月刊雑誌の出たのも...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...この書の出來る前に矢張り會津の人で北原雅長といふ人が「守護職小史」といふものを書いたことがある...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...明治初年西田春耕(しゅんこう)と云う文人画家は嗜口小史(しこうしょうし)を著して当時知名の士の嗜み食うものを説明した...
永井荷風 「砂糖」
...時恰大正己未の年夏六月滅法鰹のうめい頃荷風小史識...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...乙卯(いつぼう)の年晩秋荷風小史第一 日和下駄人並はずれて丈(せい)が高い上にわたしはいつも日和下駄(ひよりげた)をはき蝙蝠傘(こうもりがさ)を持って歩く...
永井荷風 「日和下駄」
...田口卯吉(たぐちうきち)著『日本開花小史』につぎのように書いてある...
蜷川新 「天皇」
...頓首拝白明治十五年九月六日仏国巴黎府 博文松方賢台」七 (九五ページ)田口卯吉著『日本開化小史』(一〇八―一〇九ページ)「然るに此等の武夫が...
蜷川新 「天皇」
...事務員に黒岩涙香(くろいわるいこう)小史がいる...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...ローマで獄死した天才詐欺師バルサモ・ディオ・カリオストロ伯爵とルイ・シャルル・ド・カストリ侯爵の三人をある小史作者は十八世紀末から十九世紀中頃までの三大変種(オリジナル)といっている...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...ルイ十七世に関する追想、覚書、伝記、実録、小史の類いは、ナポレオンがエルバ島に配流され、帝政没落の見通しがついた一八一四年の末頃から堰を切ったように出版され、汗牛充棟もただならぬ盛観で、それらの文献、資料、出版物の書目を集大成したサンフォードの「ルイ十七世本(ブックス)」(紐育・一八〇九年)という厖大な図書目録まであるが、いずれもルイ十七世の死に深い懐疑を持っている...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...流れ灌頂の周りを泳ぐ都鳥泉鏡花小史「義血侠血」...
正岡容 「下町歳事記」
...ちぬの浦浪六涙香小史が小説飜譯のたぐひも...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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宮本百合子 「獄中への手紙」
...山男の使った木臼(きうす)が伝わっていることを『糠部五郡小史(ぬかのぶごぐんしょうし)』には録している...
柳田国男 「山の人生」
...彼の史論が往々にして演繹的(えんえきてき)にして帰納的(きなふてき)ならざるものあるは(たとへば日本開化小史...
山路愛山 「明治文学史」
...而して間もなく日本開化小史世に出でたり...
山路愛山 「明治文学史」
...日本開化小史にも吾人は君が英雄崇拝の迹(あと)を見るを得ざる也...
山路愛山 「明治文学史」
...たしか島田三郎の「開國小史」ではないかと思ふが...
吉川英治 「折々の記」
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