...お住もはた目には不相変小まめに留守居役を勤めてゐた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...くるくると小まめに立ち働いていました...
太宰治 「誰も知らぬ」
...その間を抜けてああ云う風に小まめに奔走すると云うのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの通り中々重宝な男で小まめに用足しをしてくれるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小まめに立ったりすわったりして料理をはこんでいた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...よく小まめに働くことだ――「地主ノ当主ガドウラク者デ或時...
中里介山 「大菩薩峠」
...小まめに立働くところが感心だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹が台所で何かと小まめに働いているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...小園さんは浦賀のお婆さん(園)よりもつと年とつたお婆さん(Fの未亡人)に云ひつけられて小まめに動いた...
牧野信一 「淡雪」
...私にはそういう小まめさがない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...店の事一切までを寿女は小まめに取りしきった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...とてもそんな小まめな器械はいじれません...
夢野久作 「暗黒公使」
...何かの身仕度(みじたく)を小まめにととのえていたものでしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...小まめに歩いているので...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...何もかも小まめに働いて尽してくれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...およそ主に仕える小者のような善良さで道中小まめな宥(いたわ)りをつくしていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...木戸の外でも猫の干物(ひもの)と女狐(めぎつね)とが掴(つか)み合いの一ト幕の事いつも朝は機嫌(きげん)もよく二十日鼠(ねずみ)みたいにクルクルと小まめな雷横(らいおう)の母であるのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...案外親切で小まめで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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