...ちゃぷりちゃぷりと小さな波が波打際(なみうちぎわ)でくだけるのではなく...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...そしてその小さな波が...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...小さな波紋が見えている...
海野十三 「三十年後の世界」
...夕風によって立ったこれらの小さな波は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...穏かな小さな波があって...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...「あらッ」村のとっつきの小さな波止場(はとば)では...
壺井栄 「二十四の瞳」
...もうこの頃から彼の幼い心に小さな波風を立て初めたらしい...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...海には小さな波もない...
久生十蘭 「手紙」
...おそらくは日常事の小さな波の上下であろう...
北條民雄 「いのちの初夜」
...小さな波が一つ覆さつて引いた時には石は見えませんでした...
牧野信一 「砂浜」
...小さな波が一つ覆(かぶ)さつて引いた時には石は見えませんでした...
牧野信一 「晩春の健康」
...打ちよせる小さな波がかれの足の指をひたしているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...魚〔を〕とるときのアセチレンランプがたくさんせはしく行ったり来たりして黒い川の水はちらちら小さな波をたてゝ流れてゐるのが見えるのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...黒い川の水はちらちら小さな波をたてて流れてゐるのが見えるのでした...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...黒い川の水はちらちら小さな波(なみ)をたてて流(なが)れているのが見えるのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...それはたった今眼の前で起った小さな波瀾……カステーラ事件のために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...『…………』蘆(あし)と蘆との間の静かなさざ波を切って水馬(みずすまし)や川海老(かわえび)が小さな波紋を縦横(じゅうおう)に描いている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...沖一帯にしら/″\と小さな波が立つてゐる...
若山牧水 「岬の端」
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