...正義はその立つ支柱を失ひ是(こゝ)にやうやく桎梏となつて偉大なる殿堂を自壊に導く...
上里春生 「傾ける殿堂」
...到底日本を文明に導くことは出来ぬという...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...支那を必ず自壊に導く...
太宰治 「惜別」
...祈っていたのですから」「それが導くどころじゃない...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...こうしておいて後にそろそろ被告の運命を明るい方へ導くために...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...『青銅鎧ふクレーテス族を導くイドメネー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...導く筈もなかったし...
戸坂潤 「社会時評」
...少数の夢で導くこともできなければ...
中井正一 「大会を終りて」
...だから「例」が勝手な反対な連想にまで導くと...
中井正一 「聴衆0の講演会」
...さらに進んで戦争孤児を正しく導くべく研究を始めてくださるだろう...
永井隆 「この子を残して」
...人類を無知と不信から救つて神の國の門へ導くために命を投げ出さうとした彼の仕事が雄辯にそれを語つてゐる...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...いかなる事物に関する推論をも導く理由は一切ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自然に知覚相互を導くように...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...月の世界へ導くかのような気が致しました...
三浦環 「お蝶夫人」
...わたしは好んで世間一般の秩序の導くがままになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また生命の発育を健やかな豊満と美とに導くべく...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...芸術が人を一時的解脱に導くことはかつて力強く説かれたが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...それを死の覚悟にまで導く動機が根源的な威力を持つ恋愛の苦しみでもなければ個人を押しつぶす社会の道義的要求でもなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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