...第一回の会見既に尋常でない...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...始めて夫の健康が尋常でないことを日記に書いている...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そう云う声に尋常でないものがあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのくたびれ切ったような姿勢が尋常でない気がしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...相手が尋常でないから用心して...
中里介山 「大菩薩峠」
...その服む時刻が尋常でないのも一寸気に入った...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...尋常でないとどうして解ったのだ」平次は尋ねました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほとんど尋常でないくらいに間口がのびていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...四十分もそんなところに立っているというのは尋常でない...
久生十蘭 「春雪」
...課長は彼の挙動の尋常でないのを見て取った...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...即ち単に尋常でない事と深い秘密とを混同するのだね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...明らかに尋常でない気がした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...尋常でない畏怖の表情を以て女性は眤と私を見つめ...
松永延造 「職工と微笑」
...この男のあまり尋常でない姿が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...亭主の様子が尋常でないと思った筈...
山本周五郎 「お美津簪」
...それはどこか尋常でないもの...
山本周五郎 「季節のない街」
...そうは思われないか」「これは尋常のばあいではない」「どう尋常でないかを聞きたいのだ」「侯に会って云いましょう」と六郎兵衛は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...(蒲生の子は、尋常でない...
吉川英治 「新書太閤記」
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