...そう云う声に尋常でないものがあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...智謀胆略の尋常でないことが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その打扮(いでたち)の尋常でないことを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...今夜は自分の吹く簫の声が尋常でない...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手が尋常でないから用心して...
中里介山 「大菩薩峠」
...急ぎようが尋常でないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえっておのおの方の乗物が時ならぬ時に急ぎようが尋常でないためにお呼留めを申してみたまでのことじゃ……駕籠屋め...
中里介山 「大菩薩峠」
...その服む時刻が尋常でないのも一寸気に入った...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...これは尋常でないと御気づきになったものに応用していただけましょうか」「なかなか面倒だね...
夏目漱石 「行人」
...たつた一と眼で平次はその死に樣の尋常でないことを知つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四十分もそんなところに立っているというのは尋常でない...
久生十蘭 「春雪」
...俺を無理に皇帝のいるところへ連れて行こうとしたあの態度(ポーズ)に何に尋常でないものがある...
久生十蘭 「魔都」
...ともかく尋常でない夢である...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...そのときうしろに尋常でないもののけはいを感じ...
山本周五郎 「つばくろ」
...尋常でない事が起こりそうに思えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...兄のようすではなにか尋常でないことが起こるように思えました」「矢崎...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうは思われないか」「これは尋常のばあいではない」「どう尋常でないかを聞きたいのだ」「侯に会って云いましょう」と六郎兵衛は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これがまた尋常でない...
横瀬夜雨 「花守」
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