...興味の尋常でないは言うも愚(おろか)な次第だ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...始めて夫の健康が尋常でないことを日記に書いている...
谷崎潤一郎 「鍵」
...尋常でない死に方をしたのを悲しむ感情が...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そう云う声に尋常でないものがあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのくたびれ切ったような姿勢が尋常でない気がしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その挙動が何となしに尋常でないことを想わせられてなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは尋常でないと御気づきになったものに応用していただけましょうか」「なかなか面倒だね...
夏目漱石 「行人」
...尋常でないものを見拔いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほとんど尋常でないくらいに間口がのびていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...なにか尋常でないものがあるのを感じた...
久生十蘭 「悪の花束」
...唯(ただ)惜(おしい)かな口元が些(ち)と尋常でないばかり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あまり尋常でないことを二...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...この男のあまり尋常でない姿が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ともかく尋常でない夢である...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...すぐにあの地形の尋常でないことだけは察せられる...
柳田国男 「雪国の春」
...顔色さえも尋常でないようです...
夢野久作 「死後の恋」
...その頭脳もまた尋常でない...
夢野久作 「暗黒公使」
...この頃の手前役柄の入費が尋常でない事は...
夢野久作 「名君忠之」
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