...戸口近い彼女の席の方へ帰って行くのを見送っていた田鍋課長は...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...お家の中へお送りしましょう」「ああ...
海野十三 「崩れる鬼影」
...県庁で駄目なようなら直接内務省へ送り届けなさい」恒吉は愁わしげな目付で正造を見かえり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その中には余が居士に送った手紙の端に認めておいた句が一...
高浜虚子 「子規居士と余」
...母親はその後を見送って考え込んでいたが...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...お秀を送り出したお延が...
夏目漱石 「明暗」
...この晩ばかりは泣き出しそうな顔で二人を見送っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次も忙しく日を送つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゆき子を送つては来なかつた...
林芙美子 「浮雲」
...十六日放送を約束した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...家に来ているのをお送りしておきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いちどは裏門まで送ってやったこともあった...
山本周五郎 「風流太平記」
...その背後(うしろ)姿を扉(ドア)の外へ見送っているうちに私はやっと吾に帰った...
夢野久作 「冥土行進曲」
...どうしよう」「しようかとは」「駕籠で送るか...
吉川英治 「大岡越前」
...彼には常備の兵船数百と千余の輸送船があって...
吉川英治 「黒田如水」
...そのうちに、なにか、適宜(てきぎ)な処置(しょち)をとってつかわす」「かれが聞きましたなら、さだめし、ご恩(おん)に感泣(かんきゅう)いたしましょう」「ながらく捕(と)らえ得(え)なかった武田伊那丸(たけだいなまる)、またふたりの者まで、一網(もう)に召捕(めしと)り得たのは、いつにかれの訴(うった)えと、そちの手柄(てがら)じゃ」「は、ご過賞(かしょう)、身にあまるしだいでござります」「当日、都田川(みやこだがわ)の刑場(けいじょう)で、伊那丸を斬(き)る太刀(たち)とり役(やく)、それも呂宋兵衛とそちとに申しつけてあるが、用意万端(よういばんたん)、手ぬかりはあるまいな」「じゅうぶん、ご奉行(ぶぎょう)とともに、お打ち合せをいたしますつもり」「矢来(やらい)、高札(こうさつ)、送り駕(かご)、また警固(けいご)の人数(にんず)など、そのほうは?」「いちいち、手配(てはい)ずみでございます」「またその日はうわさを聞きおよんで、あまたの領民(りょうみん)があつまるにちがいない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...護送小役人の顔つきになった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...十数年の生活を、都人の中で送り、摂関家の何たるものか、朝廷のどういうものかを、地方人としては、知悉(ちしつ)している人間である...
吉川英治 「平の将門」
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