...其本原を尋ぬるときは...
高木敏雄 「比較神話学」
...クーレーテスは其都市を攻め落さんと焦りたる――(*事の起りを尋ぬれば)オイニュウス王もろ/\の神には犧牲捧げしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吾人はただ記憶の世界に向かってこれを尋ぬるを得べし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...今日人を尋ぬ可く午前中に釧路を去らねばならぬので...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...春信の板画には菱川(ひしかわ)一派の板画に現はれたる元禄時代の放胆なる筆勢は全く消滅してまた尋ぬべくもあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...いずれにも尋ぬる物の体が一目には見出し難いものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その理由いかにと尋ぬるに初学入門の捷径(しょうけい)はこれに限るよと降参人と見てとっていやに軽蔑(けいべつ)した文句を並べる...
夏目漱石 「自転車日記」
...お峯は車より下りて処(そこ)此処と尋ぬるうち...
樋口一葉 「大つごもり」
...白雲は有王島に著き初め山を尋ぬる件に「嶺に攀ぢ谷に下れども白雲跡を埋んで往来の道も定かならず」から取つたもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...己れの身分を尋ぬればこれを商社の主人と言わざるを得ず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その字のよって来たるところを尋ぬれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...而(しか)してその指示の原因はいずれよりすと尋ぬるに...
福沢諭吉 「学問の独立」
...ある卑人その家名に誇ってわが父の像彼処(かしこ)に立てられたというので念入れて尋ぬると...
南方熊楠 「十二支考」
...下女どもはそれは何の所作事(しょさごと)かと尋ぬると...
南方熊楠 「十二支考」
...尋ぬる歌は見えなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遍(あまね)く里人に尋ぬれども...
柳田国男 「山の人生」
...誤解にもなお尋ぬべき原因があるわけである...
柳田国男 「山の人生」
...と尋ぬると二瀬川はツイこの川向うで...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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