...尊公なら、わしの戻ったあとも落語家として居残ってって働けようし――」日吉亭といえば、この間自分が断られた寄席...
正岡容 「寄席」
...尊公にはたしか娘ごがいた筈...
三好十郎 「斬られの仙太」
...そんなことなら、なぜ楼桑村の私の家を訪ねてくれなかったのですか」「いや、いつかは一度、お目にかかりに参る心ではいたが、その折には、ぜひ尊公に、うんと承知してもらいたいことがあるので――その準備がまだこっちにできていないからだ」「この劉備に、お頼みとは、いったい何事ですか」「劉君」張飛は、鏡のような眼をした...
吉川英治 「三国志」
...尊公にも聞かせたいと思って――よろこびを齎(もたら)してきたのだ」張飛のことばに...
吉川英治 「三国志」
...尊公の情誼(じょうぎ)にふかく感じましたよ...
吉川英治 「三国志」
...尊公もひとまずお帰りあって...
吉川英治 「三国志」
...尊公一代のうちにも滅亡崩壊するにきまっている...
吉川英治 「三国志」
...「第七軍の楊奉(ようほう)と尊公とは...
吉川英治 「三国志」
...尊公みずから言っているようなもの...
吉川英治 「私本太平記」
...――下役どもより聞いた御年配、骨柄(こつがら)、きょう半日の城下でのお歩きの様子など、思いあわせて、尊公との推察は、よも外(はず)れぬものと、自信をもってお迎えしたわけでござる」「御明察...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いまのところ、この家康がうごいては、世上にまずいが、もし尊公が、思い立たるることあらば、家康、蔭にあって、かならず御助勢はする...
吉川英治 「新書太閤記」
...然し、尊公は、えらい目に遭(あ)ったのう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...御邸内にいても差し閊(つか)えないと尊公は云われるのか』『はて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...尊公が貰ってくださる事なら...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...「さ、さ」と早速、膳の前へ、着座をすすめたが、自分だけのどてら姿に気づいて、「尊公も、どうぞ、お着替えくだされい」と、強(た)っていう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこで種々(さまざま)な尊公の噂...
吉川英治 「宮本武蔵」
...尊公にも、自分のやしきへ来て支度をととのえ、船も、自分の持船を提供するゆえ、それへ乗って、晴の場所へ臨んでは如何(いかが)...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――それを匿(かくま)う尊公の量見が分らぬ...
吉川英治 「夕顔の門」
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