...(若し「わが仏尊し」の譏(そし)りを受けることを顧みないとすれば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...木あるを以て尊しとす』といふ『實語教』を素讀しながら...
石川三四郎 「浪」
...元来クレールの喜劇は諷刺あるがゆえに尊しとされているのである...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...神の廣前ます/\尊し...
大町桂月 「明治神宮と松」
...いっそ、その女たちを全部、一室に呼び集め、蛍(ほたる)の光でも歌わせて、いや、仰げば尊し、のほうがいいかな、お前が一人々々に卒業証書を授与してね、それからお前は、発狂の真似(まね)をして、まっぱだかで表に飛び出し、逃げる...
太宰治 「グッド・バイ」
...ランスロツトを推尊し(admired)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...それを康有爲が最も推尊して居る...
内藤湖南 「北派の書論」
...「私らは貧しさを尊しとします...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...土屋文明君の詠歌ジャガイモを馬鈴薯とかく世をいきどおり長生きしたもう君は尊し「牧野先生を迎えて」武蔵野原中なる清瀬病院内...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...努力尊しとせずばなるまい...
正岡容 「大正東京錦絵」
...先は素女と推尊して可なりと惟ふ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...「人の世の深き苦み笑み耐へて 生きぬく君を尊しと思ふ」こんな和歌がかいてあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その怪しさを又何より尊しとせねばなるまいと思へる...
室生犀星 「愛の詩集」
...人は「あが仏尊し」と云ふかも知れぬが...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...徳不徳に対するおのれの良心こそ尊し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かの婦人たちは自然「わが仏尊し」の偏愛を免れかねて選良の精神に悖(もと)る恐れがある...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...一ぷく喫しようか」「忙裏(ぼうり)の小閑は命よりも尊し――とか...
吉川英治 「三国志」
...老いたるよりも尊しといわなければならぬ)十一ひとの問いでなく...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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