...その前に先づ尊い自己の内部生命を生み出す苦痛を忍ばねばならない...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...両氏の強いあの意気組みと尊い熱情に私は人しれず尊敬の念を捧げてゐた一人で御座います...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...あなたが指揮権発動のことで永い間ひとりで忍耐しておられる心持を今さら尊いと思いました」と書いてよこした...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...更に更に尊い心に觸れるのである...
今井邦子 「伊那紀行」
...一層尊いあるものを救うことが出来たのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...見て居ると涙が湧いて來る尊いものを見た時の樣に...
千家元麿 「自分は見た」
...「あなたは尊いお人だ...
太宰治 「めくら草紙」
...かういふ生き方は尊い...
種田山頭火 「其中日記」
...日本くらゐ尊い國はないといふのが當時の新思想であつて...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...精神生活に於ては尊いという風に考えられていた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...たとえ豆よりも尊いにしても...
新渡戸稲造 「自警録」
...芸術は斯(かく)の如き動機において作ることになって始めて尊い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「俺達は世にも尊い貴族である...
牧野信一 「船の中の鼠」
...あらゆる己の冠よりも尊いのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「まなぶ」が「おぼえる」よりもう一段と尊い意味になっているのだということをいわねばならず...
柳田国男 「故郷七十年」
...そういうお心が尊いものです...
吉川英治 「江戸三国志」
...実は尊い修行であったかもわかるまいが」「面目ない」「……オオ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...尊い肉体である事は...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
ランダム例文:
あらかじめ聞いておく 一般観光客 基本的秩序
便利!手書き漢字入力検索