...背後の大碧巌(だいへきがん)より一筋水晶の滝が杖を鳴らして垂直に落ちて仰ぐも尊い...
泉鏡花 「遺稿」
...そこが最も尊い処(ところ)で...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...あなたが指揮権発動のことで永い間ひとりで忍耐しておられる心持を今さら尊いと思いました」と書いてよこした...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...その尊い口にも唾(つ)の涌くやうな話なのです...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...全世界にとって如何に尊い浪費であるか...
海野十三 「地球発狂事件」
...団長は人類の幸福のため自分の尊い生命を犠牲にしておられるのだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...母の他愛なさ! あの尊い尊い私の母だったのでしょうか! あまりの浅ましさに...
橘外男 「仁王門」
...聖書に約束されておるいっさいの尊いことを解剖したのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...尊い神様を信ずるようにと願っております...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さういふ來歴即ち歴史を有つてゐるから尊いのであつて...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...さうして其傳授の至つて尊いことは...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...再び心に赴(おもむ)かんことを」と頭書したベートーヴェンの心境も尊い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...悪魔調伏の尊いお祈りの言葉だ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...なほ身を屈(かゞ)めて尊い水を飮む...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
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夢野久作 「猿小僧」
...尊いお仕事です...
牧逸馬 「双面獣」
...今考えると若い時の情熱を尊いものに思える...
柳宗悦 「四十年の回想」
...純粋種は実に尊い...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
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