...『乞食の名誉』もどんなに尊いものだか知れない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...尊いマニュスクリプトを焚いて風呂まで沸かしたというに到っては匹夫の手に果てたる英雄の最期を聞く如き感がある...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...ほんとに尊い死...
海野十三 「壊れたバリコン」
...「この尊い犠牲を生かさねば...
海野十三 「月世界探険記」
...紳士はなにやら悲壮な尊い力を覚えて...
大阪圭吉 「白妖」
...進歩しようとするその気持は尊い」と津田が言葉を挟んだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...素朴(そぼく)に生きて遊ぶ資格を尊いお方からいただいているのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...日本人の本當の尊い性質と云ふものを鼓吹する樣になつたのも...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...尊い生命がこんなに簡単に処理されて果たしてよいものであろうか? 板片に鉛筆で小さな墓標を書いて立てた...
永井隆 「長崎の鐘」
...旅行しないといふことがとても尊い物でも取り逃がす様な気持が矢鱈に湧き上つて来た...
中原中也 「その頃の生活」
...それからパレストリナの尊いミサとグレゴリアンの和讃も教えてやろう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...眼の前に立たせ給うは万有還金の尊い地蔵尊と――思ったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この創作集は日本探偵小説界の一時期を画する尊いモニュメントということができるであろう」...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...労働がどんなに尊いか分かっただろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...曾我迺家の仁輪加(にはか)は歌舞伎劇よりも尊いと云はなければならない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...別の尊い神だったと伝えていることであるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...日本人ですから禁裏さまの尊いことは知っていますが...
山本周五郎 「新潮記」
...自己の尊い血を、お悟りなさいませ」「だってねえ、ヨハンや」「はい、はい」「わたし、そんな貴族の血をうけた娘だなどとは、どうしても、思ええないんだもの……この自分が」「どうしてな? ……ヨハンには分りませぬが」「わたしは、悪い事が好きなんだよ」「美しい悪魔(サタン)――二官様もそれを苦にして死なれました」「お父さんの事を言ッちゃあ嫌よ」お蝶は打つ真似をしましたが、その目はたまらなく悲しんでいます...
吉川英治 「江戸三国志」
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