...――陸(くが)は尊い...
泉鏡花 「海神別荘」
...日本は唯我独尊(ゆいがどくそん)ではならぬこと...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...素朴(そぼく)に生きて遊ぶ資格を尊いお方からいただいているのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...――女中の無智は憐むべし、夫人の横着は憎むべし、水の尊さ、勿体なさ……気の弱い私は何ともいえないでその場を立ち去った...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...最も尊敬されてる事柄も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...偽善者が人に尊ばれんとして会堂及びちまたになすごとく己が前にラッパを吹くことなかれ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...案内者自身はまた、右が運慶尊、左が湛慶尊と信じきって、眼中に信仰と芸術の差別なきところが、お愛嬌のようなものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとりひとりの人間の値うちを尊ぶというのが...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...再び心に赴(おもむ)かんことを」と頭書したベートーヴェンの心境も尊い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この下劣なニュシンゲンをもう尊敬するなんて出来ないわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こんなことにも娘の自尊心は傷つけられたようである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――主君尊氏の依嘱(いしょく)もその熱意も決してそんなかろい思惑(おもわく)ではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...――たしかに今このとき足利尊氏を討てばだった...
吉川英治 「私本太平記」
...おそらく、尊氏からも、すでに筑紫を発するまえから、あらゆる招致(しょうち)の手段は、すでにしつくされているであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...「――賢俊御坊(けんしゅんごぼう)」と、尊氏はまた、いつもそばにおいている陣中僧の日野賢俊へ訊ねていた...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏は、義詮(よしあきら)へ、「洛中の兵をみな引っさげて播磨へ向え...
吉川英治 「私本太平記」
...前後二度の大戦に敗れた尊氏(たかうじ)は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「信長は元来神も仏も尊敬しないのであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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