...そんな尊いきれいな気持になってしまって...
太宰治 「火の鳥」
...どんなに尊(と)うといものか...
徳永直 「戦争雑記」
...そのときわたしはどんなに自分を尊敬したかわからない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...多年の尊攘論者(そんじょうろんしゃ)であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄(にい)さんは大いに尊敬してゐる」「嘘(うそ)を仰(おつ)しやい...
夏目漱石 「それから」
...ひどく自尊心を傷つけられた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...*39ヴァレリイと共に、僕は明さを尊ぶ、と言おう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そしてかわいい碧眼(へきがん)で最後に分かるでしょう、働くことは尊く、努力することは喜び、一族のプライドなんて恥だと悟るでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...釈迦がそれは誠に心懸の尊い事じゃといって貸したのが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...一村に至尊、ことにわが朝の英主と聞こえたる後鳥羽院の御史蹟六つまで存するは、恐悦に堪えざるべきはずなるに、二、三の村民、村吏ら、神林を伐りて営利せんがため、不都合にも平田内相すでに地方官を戒飭(かいちょく)し、五千円を積まずとも維持確実ならば合祀に及ばずと令したるはるか後に、いずれも維持困難なりと詐(いつわ)り、樹木も地価も皆無なる禿山頂へ、その地に何の由緒なき無格社金毘羅社というを突然造立し、村中の神社大小十二ことごとくこれに合祀し、合祀の日、神職、衆人と神体を玩弄してその評価をなすこと古道具に異ならず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...あとにもなお尊敬されているはずの身分でありながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は君の肺腑(はいふ)から流れ出た語の権威を尊重して...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...たとえば足利尊氏(あしかがたかうじ)のおっかさんなどを大方殿(おおかたどの)と謂(い)っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...本尊建てたかも関係が甚(はなは)だ薄い...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...尊敬すべきおっ母さんだ...
吉川英治 「三国志」
...尊氏は、笑って...
吉川英治 「私本太平記」
...近ごろ地蔵尊(じぞうそん)を画(か)き習(なろ)うている...
吉川英治 「私本太平記」
...早速(さそく)の機というものを尊ぶ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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