...尊い川もござりまする...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...然(しか)るにその各民族の自由意思を尊重せずして漫(みだ)りに外圧的に統治し...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...われわれ芸術にたずさわるものがこの永遠性を日月のように尊崇し...
高村光太郎 「永遠の感覚」
...ある日は殆(ほとん)ど一日本尊の前に行つて読経(どきやう)した...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...やがて又長いあひだにはそれが信仰に似た絶対の尊崇となつたものであらう...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...彼等のあらゆる尊大なる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ハンスは暮しの心配がなくてすみますし、すばらしい奥さんをもち、人には尊敬され、家計は借金なしときています...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...災難の尊厳を前にしての大きな均等に対して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...然し愛の味ひ、人情の真の味ひに理も非もなく人をして泣かせ、踊らせ、笑はせ、怒らせ、眠らせ、安らかに落ちつけ、はては頭を垂れさせるだけのリズムと言葉、その言葉そのリズムが詩には何よりも必要ではあるまいか、その魅力、その尊さ、その怪しさを又何より尊しとせねばなるまいと思へる...
室生犀星 「愛の詩集」
...尊むに堪えたる神母(しんぼ)よ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...現在威厳と畏怖と尊敬とに充満しているこの名だたる奔流〔すなわち法令規則〕に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡俗の人々の尊重は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おこりはやはり尊い神の御子ということであったのかもしれない...
柳田国男 「故郷七十年」
...しかし尊氏はなぜか諸将のいる座をついとはずして...
吉川英治 「私本太平記」
...――なぜなれば九州ではあれほど迅速な行動をみせていた尊氏が...
吉川英治 「私本太平記」
...親王尊良(たかなが)のおふたりを奉じ...
吉川英治 「私本太平記」
...つまり後醍醐にとっても尊氏にも共に...
吉川英治 「私本太平記」
...みな彼が尊氏から離れたことを惜しむよりは歓迎していた...
吉川英治 「私本太平記」
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