...うちの寶兒は何の病いでしょう」「この子は身体の内部が焦げて塞がっている」「構いますまいか」「まず二服ほど飲めばなおる」「この子は息苦しそうで小鼻が動いていますが」「それや火が金(かね)に尅(こく)したんだ」何小仙は皆まで言わずに目を閉じたので...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...思想はたえず相尅(さうこく)しとはに盡きぬはその饑渇(きかつ)...
エミイル・※[#濁点付き片仮名ヱ、1-7-84]ルハアレン Emile Verhaeren 上田敏訳 「不可能」
...鞭影(ベンエイ)キミヲ尅(コク)シ...
太宰治 「創生記」
...世才とを以て巧みに上長に取り入りつゝ下尅上(げこくじょう)の時勢に乗じたのであるから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...挙国一致であり国内相尅の止揚であり精神総動員である時...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...そこで温気と寒気との相尅(そうこく)が出来まして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから慈眼房は独り考えること数尅(すこく)の後法然の部屋に来て申訳をする旨には...
中里介山 「法然行伝」
...初めの間は私は緊張して辛勞を尅服してゐたが...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...主を尅し、骨肉を屠つた人々の中にも優艶なる詞藻のあつた輩も少くない...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...これ即第四級民の下尅上であつて...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...建保七年二月八日の條に去月廿七日戍尅供養之時...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...幕府並相州御第警巡頗嚴密云々同月廿六日の條に今日未尅之及一點而...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
......
穂積陳重 「法窓夜話」
...『東鑑』〈文治二年八月十六日午の尅(こく)...
南方熊楠 「十二支考」
...火は木を焼いて水に消さるなどと相生(そうしょう)相尅(そうこく)の説盛んに...
南方熊楠 「十二支考」
...自分が尅殺せられるといふやうな事を思つてゐる...
森鴎外 「半日」
...その肉と骨との相尅するような...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...血と肉と骨の相尅する陶酔境が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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