...到底自然が専有する色彩の美を摩して聳ゆることは出来ない...
有島武郎 「描かれた花」
...とにかく権力あり富力あるものが自分一人に沢山(たくさん)の妻を専有するのである...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...誰がこれを専有するかの問題である...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...多くは年老いてる家長の専有するところで...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...常にかの軽快瀟洒(しょうしゃ)なる船と橋と河岸(かし)の眺(ながめ)を専有する下町(したまち)を羨むの余り...
永井荷風 「日和下駄」
...岩波さんは残念がって「君がそれを専有するのは少し怪(け)しからん...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...彼はその輝きを一人で専有する特権をもって生れて来たような気がした...
夏目漱石 「明暗」
...独(ひと)りこの白花ユリ(Lilium sp. 種名未詳)の専有する特名である...
牧野富太郎 「植物知識」
...かの貪欲なヒステリイ女は社長の奉仕を専有することには少しも躊躇(ちゅうちょ)しなかったが...
山本周五郎 「陽気な客」
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