...中に宛名のあるといふ封筒の封じ目を破つた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...巧みに封じ目の糊(のり)をはがして中の手紙を見た...
永井荷風 「ひかげの花」
...封じ目もなにも離れちゃった...
中里介山 「大菩薩峠」
...封じ目もなにも離れてしまったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとのように捲(ま)いて封じ目を拵(こしら)えておいてやれ」笠の上の濡れ手紙が乾いたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど封じ目も切れていらあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...つい封じ目が切れまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...楊枝(ようじ)の先で克明(こくめい)に封じ目をほどいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...封じ目を鄭寧(ていねい)に糊(のり)で貼(は)り付けてあった...
夏目漱石 「こころ」
...真鍮(しんちゅう)の環に通した観世撚(かんじんより)の封じ目に黒い墨を着けてあった...
夏目漱石 「それから」
...我が心は清めるか濁れるか」封じ目ときて取出(とりいだ)せば一尋(ひとひろ)あまりに筆のあやもなく...
樋口一葉 「軒もる月」
...俺に色文をつける気ちがいなどはねえはずだが……」ゆっくりと封じ目をあけて読み下していたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...封じ目した手紙が...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...封じ目した手紙が...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...手際よくクルクルと包んではすぐ封じ目を糊で貼った...
正岡容 「小説 圓朝」
...裏を返して一応検(あらた)めてから封じ目を吹いた...
夢野久作 「暗黒公使」
...その封じ目は破れていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...封じ目に糊(のり)をしめし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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