...ひっそり谷を封じたまま...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...勿論博士との関係についても絶対にそんな事はないと云い張っています」「竹村春枝という婦人はどうして微細な関係を知っていたのだろう?」「さあ」「まゆみの芸を封じたなどとは想像とも思えない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...またも門内へ封じこめられてしまった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...酒封じの祈祷とは皮肉だ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...夏は花を封じ込めた氷塊がいくつもすえられていて...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...お祈りをして弁天様の足を封じたところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...権次の饒舌を封じて了(しま)い度い様に斯(こ)う言いました...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...その方の惡口は封じましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人を封じ込んで置いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月出でん湯檜曾(ゆびそ)の渓を封じたる闇の仄かにほぐれゆくかな月出でんで勿論切る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...東京へやる電報を手紙の中へ封じてある人に頼んでやった...
正岡子規 「病」
...ついに紙帖中に封じ...
南方熊楠 「十二支考」
...小池はおれの口を封じ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...キリストの聖名(みな)によって彼女の悪癖を封じようと試みたものであった...
夢野久作 「少女地獄」
...彼は地底の暗黒の中に封じ込められているような気持になって...
夢野久作 「木魂」
...父親が五十幾つかの老年になって出来た子供なのでトテモ可愛がって、ソラ虫封じ、ソラ御開運様といった風に色々の迷信の中(うち)に埋めるようにして育てたものだそうですが、それがアンマリ利き過ぎたのでしょう...
夢野久作 「二重心臓」
...呂布を騎都尉(きとい)中郎将の都亭侯(とていこう)に封じた...
吉川英治 「三国志」
...これに隠してある」枕の下から厚く封じた一通を手渡した...
吉川英治 「三国志」
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