...私に向つて対等に物云ひかけた...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...対等に戦うのでなくっちゃ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...対等に感謝してよいわけです...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...政府と人民とを対等に見...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが欠けていることか! (色々な意味で)対等に話すことの出来る仲間...
中島敦 「光と風と夢」
...自然を人間と対等に取扱ったのである...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...対等に扱われなければならない...
蜷川新 「天皇」
...そして本当に男子と対等にするためには...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...学者との交際が対等になった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...今は対等に、いや、支配者として臨んではいるが、数年前の社会では、とにもかくにも一藩の家老として立てられていた阿賀妻の前で、こういう話は、微禄の前身をさらけだすような羞恥(しゅうち)であった...
本庄陸男 「石狩川」
...伊東は対等には付き合っていたものの何かにつけて教えられることが多く...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...原則として対等にしていたが二三年後には男の方がぐっと上になってしまう...
宮本百合子 「女の歴史」
...奈良原翁と対等に膝を交えて談笑し...
夢野久作 「近世快人伝」
...七の少年を対等に尊敬し...
横光利一 「欧洲紀行」
...今は目前対等に久木男爵と会いながらも...
横光利一 「旅愁」
...而(さ)うして対等に社会上の権利を得(う)るに到れよとは自分の願(ねがひ)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...家庭に於ても対等に正直と賢明と勤勉と慈愛とを示して其(その)子女の模範とならねばならぬ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...黒地に蔦(つた)つなぎを白抜きした狩衣はその背を初めて客と対等にして...
吉川英治 「私本太平記」
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