...才能を認めると年齢を忘れて少しも先輩ぶらずに対等に遇したから...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...だからこの唯物論とこの日本主義とを対等に並べて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...梶未亡人とも対等に交際出来るようにしてあげよう...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...男も女も対等に――否多くは女の方がより攻勢的に――相対抗するものであるということを是認しても...
豊島与志雄 「理想の女」
...一革命を起さんとしつつも二つの勢力は対等に抵抗しあっているのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...政府と人民とを対等に見...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが欠けていることか! (色々な意味で)対等に話すことの出来る仲間...
中島敦 「光と風と夢」
...対等に扱われなければならない...
蜷川新 「天皇」
...明日からは対等に付合ってくれるだろうな」何という朗らかさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして本当に男子と対等にするためには...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...ヨーロッパにおける諸王と国王との対等に近い関係とはまるで性質がちがっていた...
宮本百合子 「木の芽だち」
...対等に剣を交えるだけの自信は充分にあった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...七の少年を対等に尊敬し...
横光利一 「欧洲紀行」
...お前は良人(をつと)の伴侶(はんりよ)として対等に何(なん)の問題を語り得(う)るか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...しばしば天才婦人の現われるという事実が女性もまた男子と対等に進化し得られる素質を備えていることを暗示しているのであるが...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...対等に近い和議を容(い)れたのも...
吉川英治 「剣の四君子」
...飽くまで信長と対等にいることだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...富士と対等に立っていることが恐(こわ)くなった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索