...団十郎が井侯をお伴(とも)にしないまでも切(せ)めては対等に交際して侯伯のお伴(とも)を栄としない見識があって欲しかったといった...
内田魯庵 「四十年前」
...才能を認めると年齢を忘れて少しも先輩ぶらずに対等に遇したから...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...よくもまあかの恐るべき金星超人X大使と対等に張り合っていたものである...
海野十三 「地球要塞」
...対等に戦うのでなくっちゃ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...常識が学識に対して知識の価値を対等に争い得るのは...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...だからこの唯物論とこの日本主義とを対等に並べて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...飲むなら彼等と対等に金を出しあって飲め...
豊島与志雄 「別れの辞」
...それが欠けていることか! (色々な意味で)対等に話すことの出来る仲間...
中島敦 「光と風と夢」
...自分に対する口の利(き)き方が急に対等になった...
夏目漱石 「行人」
...自然と人間を対等に取扱う境を通り越して...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...ヨーロッパにおける諸王と国王との対等に近い関係とはまるで性質がちがっていた...
宮本百合子 「木の芽だち」
...剣士として対等に会うなら会おう...
山本周五郎 「花も刀も」
...対等に剣を交えるだけの自信は充分にあった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...奈良原翁と対等に膝を交えて談笑し...
夢野久作 「近世快人伝」
...少くとも進歩した文学者は「人」として対等に女の価値を認めて戴(いただ)きたいと存じます...
与謝野晶子 「産屋物語」
...而(さ)うして対等に社会上の権利を得(う)るに到れよとは自分の願(ねがひ)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...平家方たる自軍と対等に...
吉川英治 「源頼朝」
...子どもと対等になる気など毛頭ない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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