...寺男の話では鵙屋の家はとうに没落(ぼつらく)してしまい近年は稀(まれ)に一族の者がお参りに来るだけであるがそれも琴女の墓を訪(おとな)うことはほとんどないのでこれが鵙屋さんの身内のお方のものであろうとは思わなかったという...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...」それはまさしく老寺男であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今一人は寺男である...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...あとは寺男の爺やと私だけになる...
中勘助 「独り碁」
...待乳山(まつちやま)(下巻第三図)には寺男一人落葉(おちば)を掃く処...
永井荷風 「江戸芸術論」
...お勝手には寺男が二人で見張った上...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...西洞院(にしのとうゐん)の寺男が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...釜吉という五十年配の寺男が居ますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その寺男の釜吉というのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寺男はKに見られているのに気がつくと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まるで寺男のタラースが毎日...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...すぐに寺男を起こした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ところが寺男の老母がこんな事はいつもある...
南方熊楠 「十二支考」
...彼(か)の寺男の馬十なり...
夢野久作 「白くれない」
...麓(ふもと)の禅定寺の寺男に様子を聞きただしていた女が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「歳暮(せいぼ)をもらいに来たのだろう」お小僧と寺男は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...平常はただ年寄つた寺男が一人居るだけであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...あの寺男の爺さんはどうしているであろう...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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