...この寺中に又一ツの小堂あり...
泉鏡花 「一景話題」
...私は映写室を探して迷宮のような本願寺中をさまよい歩いたのである...
伊丹万作 「映画の普及力とは」
...一箇所大きい寺のあるあたりには塔中(たっちゅう)また寺中(じちゅう)と呼ばれて小さい寺が幾軒も続いている...
永井荷風 「日和下駄」
...彼らは本国寺の寺中(てらうち)へ入って行くから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この興福寺の寺中に跡だけは残っているのでござりまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...寺中の者皆んなに見せるんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お墓といってもほんとうのお墓は築地の門跡様の寺中にあったのだから...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...按察使(あぜち)ノ大納言資名(すけな)綾(あや)の小路(こうじ)中将重資宰相の有光勧修寺中納言経顕(つねあき)など...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの寺中には、四条隆資(しじょうたかすけ)の陣所がある...
吉川英治 「私本太平記」
...一遍上人(いっぺんしょうにん)の起した藤沢道場とはここの由でございます」「では、寺中には、たくさんな男女の阿弥衆(あみしゅう)がおりはせぬか」「おるかもしれませぬ」「まず、それを洗え...
吉川英治 「私本太平記」
...まもなく二人の虚無僧(ぼろんじ)を寺中から拉(らっ)して来た...
吉川英治 「私本太平記」
...お出ましだぞ」寺中の将士は...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし寺中をあげて...
吉川英治 「私本太平記」
...寺中へは多額な寄進もされ...
吉川英治 「私本太平記」
...寺中一円に火を見...
吉川英治 「新書太閤記」
...狭い寺中はおろか...
吉川英治 「新書太閤記」
...弥惣にすぐこれへといえ」あわただしい跫音(あしおと)が、寺中を駈けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...寺中絶食したことがあった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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