...窓の隙間から風が吹き込んでくるので、寸隙も許さず閉めておく...
...寸隙を狙って泥棒が入り込んできた...
...二人の間には寸隙も感じられないほどの距離感があった...
...緊張した空気が寸隙もないほど漂っている...
...寸隙をついて相手を出し抜く...
...僕の推理にはまだ一寸隙があるんだ...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...寸隙(すんげき)を見ては...
江戸川乱歩 「影男」
...寸隙(すんげき)を見ては...
江戸川乱歩 「影男」
...寸隙(すんげき)の間(あひだ)をも許(ゆる)さずふきいるゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...欄間の板に二三寸隙間が出来ていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...防備は寸隙もあらざるや...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...加うるに意外の寸隙(すんげき)より凜冽なる寒気と吹雪との侵入烈(はげ)しきを以て...
野中到 「寒中滞岳記」
...聴者に憩(いこ)う寸隙(すんげき)も与えず...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ほんの一寸隙があつた筈だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寸隙(すきま)もる風おともなく...
樋口一葉 「軒もる月」
...某の語は某の処にのみ用ゐらるるなど規則づくめになりては和歌は今更に発達すべき寸隙(すんげき)だにあらずなりぬ...
正岡子規 「古池の句の弁」
...その上、退路も絶たれる様子に、このまま手間取っては、一命も危うしと感じたか、寸隙をねらって、馬に一鞭をあたえて逃げてしまった...
吉川英治 「三国志」
...必死の寸隙(すんげき)をねらって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...可惜(あたら)その「いのち」を死に際(ぎわ)の寸隙(すんげき)に惑(まど)わしめたため...
吉川英治 「新書太閤記」
...現実以外にかえりみる寸隙も人間に余裕をもたせないほど...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その寸隙(すんげき)に十間(けん)ほどの隔りができていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その寸隙(すんげき)に八面の殺刀が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...で――弦之丞はその寸隙(すんげき)を惜しんだのであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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