...彼女は寸毫の不安を感じなかった...
...彼の目は寸毫も動かなかった...
...寸毫も迷わずに彼女を守り抜いた...
...その件については寸毫の和解の余地はない...
...彼女の病気は寸毫も改善されていない...
...もし寸毫(すんがう)の虚偽をも加へず...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...その当に破るべきを破つて寸毫の遺憾を止めざるは殆どサムソンの指動いてペリシデのマツチ箱のつぶるるに似たり...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...然も我に於て寸毫(すんがう)の益する処あらず...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...馬琴は寸毫も仮借しない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...如何なる場合にも寸毫(すんごう)も余の粉飾(ふんしょく)塗抹(とまつ)を加えなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかしこの真理を一六六〇年にスチェアート家は寸毫(すんごう)だも知らず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...事實は其通りであつたけれど僕等の關係を寸毫も疑ふ念のない兄や姉に對しては心に恥ぢない譯には行かないのであつた...
長塚節 「開業醫」
...彼(かれ)には寸毫(すこし)も父兄(ふけい)の力(ちから)が被(かうぶ)つて居(ゐ)ない...
長塚節 「土」
......
夏目漱石 「カーライル博物館」
...綱の端をよく見て来るがいい」平次の絵解きには寸毫(すんごう)の疑問もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寸毫(すんがう)の亂れもないのが不思議に目立ちます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寺田屋事件以後は藩士尊攘派にたいしては寸毫(すんごう)も容れるところのなかった薩藩が...
服部之総 「尊攘戦略史」
...今でもこれを聴いて寸毫(すんごう)も疑い能(あた)わざる人々が...
柳田国男 「山の人生」
...苟(いやしく)も寸毫(すんがう)も世に影響なからんか...
山路愛山 「明治文学史」
...寸毫(すんごう)といえども...
吉川英治 「上杉謙信」
...粛(しゅく)として寸毫(すんごう)の惰気(だき)も見えませぬ...
吉川英治 「三国志」
...――司令部ハ即時「宇土櫓(ウドヤグラ)」ニ移ス!――電信ノ修復ヲ急ゲ!――糧食課員ハ至急残存ノ在庫額ヲ調査シ参謀部ニ集合セヨ!――各隊交代制ヲ布キ二時(フタトキ)ズツ休眠セヨ!――各防禦(ボウギョ)陣地ノ部署ハ寸毫(スンゴウ)変化アルベカラズ...
吉川英治 「日本名婦伝」
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