...彼女は寸毫の不安を感じなかった...
...彼の目は寸毫も動かなかった...
...寸毫も迷わずに彼女を守り抜いた...
...その件については寸毫の和解の余地はない...
...彼女の病気は寸毫も改善されていない...
...決して寫す能はざる所を直寫して寸毫の忌憚する所なきに在り...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...寸毫も身を動かすこと能はずして盤中に横り...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...たしかにこちらに対して寸毫(すんごう)も好意を持っていないものの態度...
中里介山 「大菩薩峠」
...事實は其通りであつたけれど僕等の關係を寸毫も疑ふ念のない兄や姉に對しては心に恥ぢない譯には行かないのであつた...
長塚節 「開業醫」
...其(その)當時(たうじ)には卯平(うへい)に不平(ふへい)をいはれやうといふやうな懸念(けねん)は寸毫(すこし)も頭(あたま)に起(おこ)らなかつたのである...
長塚節 「土」
...私には寸毫(すんごう)の損害がないのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...私に復讐するという意味には寸毫(すんごう)の疑もない...
野村胡堂 「死の予告」
...寸毫(すんがう)の隙(すき)もありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寸毫(すんごう)も疑いを挟む余地はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寸毫(すんごう)のたるみもないのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昼のうちに持出させないためだったよ」平次の用意には寸毫(すんごう)の手ぬかりもなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次がやって来たときと寸毫(すんごう)の変りもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...治三郎のお白洲の調べが平次の推理と寸毫(すんごう)の喰い違いもなかったことや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それにも拘らず寸毫の疑いを挾みようもない真実性に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寸毫(すんがう)の亂れもないのが不思議に目立ちます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寸毫の逃るゝ隙も見えざりけり...
夢野久作 「白くれない」
...寸毫(すんごう)でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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