...彼は寸志を贈って感謝の気持ちを示した...
...このイベントでは、寸志を募集しています...
...あの人は常に寸志を忘れずに持ってきます...
...寸志を渡すのは、感謝の気持ちを伝えるための一つの方法です...
...寸志の額は少なくても、気持ちが大切なことを忘れずに贈るようにしています...
...葛卷はT君にはじめ、印税を三分の一とつてゐるのは芥川の遺言があるからだと、比呂志、多加志(多加志君は不幸にもビルマの最後の戰鬪で死んだと傳へられてゐる)、也寸志の三君、その死んだ多加志君を勘定に入れてゐない不埒なことをいひ、そのあとで金を受取つてをらぬと電報で否認(T君は、社に電報がきてをりますが、なんのことかよくわかりませんといつてゐた)、さらにまた、いままでは受取つてゐたが、今度の全集の金は受取つてをらぬ、はじめ、妹(比呂志君の細君)が持つてきたがそれは返した...
小穴隆一 「二つの繪」
...あれは未知の人なれど折角故ただ小生の寸志にてしか取計いたるまでに候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...寸志、一枚八円にて何卒...
太宰治 「虚構の春」
...「株」の売買及び「寸志」その一...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...六所明神様へ御奉納の寸志でござりまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...――しかし○○さんの寸志ですからどうぞ御納め下さい」父がこう云った時...
夏目漱石 「行人」
...ほんの私の寸志、香奠(かうでん)の代りだが――」帛紗(ふくさ)のまゝ押しやつたのは、どう少く見ても、百兩は下らなかつたでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寸志として一人一ヵ月二十文ずつ上納させたことがあった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...阪急経営部長から大入の寸志として金三百円呉れた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...我輩も既に寸志を投じたが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「御隠居さま、お目にかかるべきところ、何かと取り込み、今晩はこれにてお引取りを願うなれど、これは寸志、おおさめ下されるように――とのこと――」と、前に、三方を置いて、「おおさめなさい――」と、帛紗(ふくさ)を取る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ささやかだがここで酒をふるまったのは私の寸志だ」「おれを...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...賜ると仰っしゃるのですか」「劉備の寸志です...
吉川英治 「三国志」
...寸志ぞ」と、数正に与えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...これはほんの寸志...
吉川英治 「新・水滸伝」
...……で、先刻(さっき)おわかれしてからも、何か、こう自分の気持を、贈りたいと、いろいろ考えてな、寸志だが、酒一樽持って来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「これは?」「これは龍耳老人へおくる弦之丞の寸志じゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お通さん」七「わしの寸志じゃ……まことに薄謝だが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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