...寸分の狂いもなく完璧に演奏する...
...彼女は寸分の隙もない美しさで会場を魅了した...
...プランを寸分決めて進めることで不測の事態を防ぐことができる...
...寸分の違いで勝負が分かれることもある...
...彼は寸分の隙も見せない完璧主義者だ...
...寸分も舞台を離れない...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...つい近頃の新聞に出てゐた或女人のヒステリイ患者と殆ど寸分も変つてゐない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...前任技師の設計をそのまゝ用ひて寸分違はずに前任者の計画通りに実現したといふことであります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...古今東西寸分の差異なきを見て知るべし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...寸分違わないメダルが揃うと...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...而(しか)もそれでいて彼等には寸分の油断もありません...
江戸川乱歩 「黒手組」
...だれが見ても天皇のお行列と寸分(すんぶん)も違(ちが)いませんでした...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...どこからどこまで寸分の相違もなかったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...――その表情は彼女の美しい若い顔にも寸分の違いなく(もっともその性質はいっそう強かったが)そっくりに現れたので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ちょうど一月ほど前に見た夢と同じ夢にあらわれたのと寸分違わぬ一人の男が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いずれも覚悟の上には寸分の隙もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...寸分違わぬ物を持って来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寸分の透(すき)もなく...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...寸分の可能性もなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...寸分も今歩いてゐる體の位置を易へまいとするやうに...
水野仙子 「道」
...寸分も油断をして居るのでは無かった...
柳田國男 「どら猫観察記」
...彼(か)の夢の中で見た美留女姫に寸分違わぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
...人間という順序に寸分間違いなく自分自身を造り上げて来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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