...寸分の狂いもなく完璧に演奏する...
...彼女は寸分の隙もない美しさで会場を魅了した...
...プランを寸分決めて進めることで不測の事態を防ぐことができる...
...寸分の違いで勝負が分かれることもある...
...彼は寸分の隙も見せない完璧主義者だ...
...その目付がきのう逢った人達の目付に寸分違いのないことを今知った...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...このぼくと寸分ちがわないくらいよく似ていたからです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...而(しか)もそれでいて彼等には寸分の油断もありません...
江戸川乱歩 「黒手組」
...顔から形から私と寸分違わなかった点です...
江戸川乱歩 「双生児」
...どこからどこまで寸分の相違もなかったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...脚と脚との間には寸分の隙(すき)もなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この経路には寸分の疑いの余地はない...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...それはすっかりそのとおり寸分たがわず的中するかもしれないよ!」我慢しきれないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いま控所で見たお君の姿と身なりも形も寸分違わないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが果していいか惡いか一寸分らなくなつた...
平出修 「計畫」
...生年月日原籍等も私自身のそれと寸分もかわっていなかった...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...人間という順序に寸分間違いなく自分自身を造り上げて来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どうかして自分の心の寸分でも打ちあけて花江を慰めてやりたいものだと思うのだが...
横光利一 「馬車」
...それと闘う準備に寸分隙も赦さぬ注意力で...
横光利一 「旅愁」
...寸分も油断はならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...褪色(たいしょく)した水彩画のようなあたりには「豊さ」というものは寸分も見出せなかった...
蘭郁二郎 「自殺」
...息を殺して寸分の隙も無く組み合っている...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...遺骸になったボリース・チモフェーイチのと寸分たがわぬ大きさだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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