...寸分の狂いもなく完璧に演奏する...
...彼女は寸分の隙もない美しさで会場を魅了した...
...プランを寸分決めて進めることで不測の事態を防ぐことができる...
...寸分の違いで勝負が分かれることもある...
...彼は寸分の隙も見せない完璧主義者だ...
...然し私と私の個性との間には寸分の間隙(かんげき)も上下もあってはならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...僕が民子を思う心に寸分の変りない様に民子にも決して変りない様に思われて...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...よそ土地の者には一寸分りかねるような家々に挟まれた...
岩本素白 「雨の宿」
...足の先まで寸分の隙もない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...川口亜太郎の描き残した写生画と寸分違わぬ風景が明かに眺められた...
大阪圭吉 「闖入者」
...どこからどこまで寸分の相違もなかったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...我々欧州人と寸分の相違もない白色人種ばかり金髪を持ち亜麻色の髪をし鳶色(とびいろ)の髪を持つ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これも私の逢ったあの婦人に寸分の変りもなかった...
橘外男 「逗子物語」
...その気持は僕には一寸分りかねる...
豊島与志雄 「反抗」
...岡持に入っていたのは料理だけ――それに間違いはない」こういう言葉には寸分の間違いがあろうとも思われません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...初枝のときと寸分ちがわない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...マンにあたえた「懐中ランプ」と寸分たがわぬ形の品を発見して...
火野葦平 「花と龍」
...演技の呼吸に寸分の余地もなく...
牧野信一 「早春のひところ」
...天の川の趣は終(つい)に右三句に言ひ尽されて寸分の余地だもなき心地(ここち)す...
正岡子規 「俳諧大要」
...すべては寸分のすきもなく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...しかしビックリなされましたろうなあ」「イヤモウ……只今貴方様から承りましたお話とは寸分違わぬ蔵元屋の内幕で...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...こんな心理は他人には一寸分らなからうと思はれる...
横光利一 「書翰」
...寸分(すんぶん)の休みもなく走っている鷲の背なかで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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