...寸分の狂いもなく完璧に演奏する...
...彼女は寸分の隙もない美しさで会場を魅了した...
...プランを寸分決めて進めることで不測の事態を防ぐことができる...
...寸分の違いで勝負が分かれることもある...
...彼は寸分の隙も見せない完璧主義者だ...
...つい近頃の新聞に出てゐた或女人のヒステリイ患者と殆ど寸分も変つてゐない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...一生涯を人道の戰ひに捧げて寸分の隙もなかつた翁の心裡には生死の問題などを顧る餘地がなかつたのでありませう...
石川三四郎 「浪」
...寸分違わぬ扮装の...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...このぼくと寸分ちがわないくらいよく似ていたからです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...それがのべつに続いていては一寸分りにくいかも知れませんけれど...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...これは寸分たがわず中葉期における...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...いずれもこないだの着物と寸分違わぬ装(な)りをしていたように思われる...
橘外男 「逗子物語」
...全く抽象的な数学の枠に万象の実世界を寸分の隙間もなく切りはめた鮮やかな手際は物理学者としてその非凡なえらさによるものと考えなければならない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...寸分違わぬ物を持って来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時は午路の上には日影散り畑の土には雛罌粟の散るこれは近代感覚を欠く人には一寸分るまい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...警部補が失敗したのにテンプルが成功するとは寸分も認められない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...天の川の趣は終(つい)に右三句に言ひ尽されて寸分の余地だもなき心地(ここち)す...
正岡子規 「俳諧大要」
...寸分(すんぶん)豚(ぶた)に相違(さうゐ)ありませんでしたから...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...科学的立場から見ても寸分間違いのない事を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これは貧乏街に住んでみない人には一寸分らない...
横光利一 「汚ない家」
...易(えき)というものは、そんなにもあたるものかの」「今申し上げた牛飼の女のことが、太守に聞えたので、管輅を召し、山鶏の毛と、印章の嚢(ふくろ)を、べつべつな筥(はこ)にかくして卜(うらな)わせてみたところ、寸分たがわず、あてたと申しまする」「ふふむ……」「それから趙顔(ちょうがん)の話は、もっと有名です...
吉川英治 「三国志」
...今とて寸分の揺るぎもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...寸分の違いもない男なのだ――...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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